創傷治癒
自然治癒力
(創傷 治癒 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 01:13 UTC 版)
自然治癒力(しぜんちゆりょく、ラテン語 vis medicatrix naturae、英語: spontaneous remission)とは、人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。「自己治癒力」とも呼ばれる。
- ^ G. M. A. Grube (1954). “Greek Medicine and the Greek Genius”. Phoenix (Classical Association of Canada) 8 (4): 123-135. doi:10.2307/1086122. ISSN 00318299 .
- ^ Max Neuburger (1944). “An Historical Survey of the Concept of Nature from a Medical Viewpoint”. Isis (The University of Chicago Press, The History of Science Society) 35 (1): 16-28. ISSN 00211753 .
- ^ a b c 『自然治癒力の不思議』, p. 243.
- ^ a b 『自然治癒力の不思議』, p. 244.
- ^ 米山公啓『自然治癒力のミステリー』p.10
- ^ 一般社団法人日本呼吸器学会 お探しのページは見つかりませんでした。 [リンク切れ]
- ^ 米山公啓の『自然治癒力のミステリー』が書かれたのは1998年のことであり、この当時、この書物に書かれていたとおりのことが、実際に日本の医療現場では横行していた。日本では、抗生物質の過剰処方を自身が行ってしまっていることに気付いていない医師が多かった。その後、幾名もの善意の勇気ある医師によって抗生物質の過剰処方に関する厳しい指摘が続いた。そうした指摘が続いたおかげで、ようやく、日本の医師会もそうした不適切な行為が横行している状態について反省せざるを得なくなり、放置できなくなった。(ようやく、遅まきながらのことであるが)その後、かぜ症候群と鑑別されて抗生物質が安易に投与されることは減少しており、投与される薬は高熱の場合の対症療法としての解熱鎮痛剤が大半である、と日本呼吸器学会はサイトで主張し。[6](自分が属する集団について反省を行い、厳しい指摘をした米山公啓らとは異なり、呼吸器学会は、過去の自分たちの過ちについてはっきり記述せず、都合の良い記述だけを書く、という医療界にありがちなパターンの記述でお茶を濁した。)
- ^ 『自然治癒力のミステリー』p.11
- ^ 最近」と言っても、出典が書かれた時期から見れば一応は「最近」という意味であり、具体的には1980年代なかばのこと。
- ^ 高橋伯夫, 松沢誠, 池垣岩夫, 西村眞人, 増井一郎, 山田親久, 乾修然, 吉村学「血圧調節因子としての内因性ジギタリス様物質に関する臨床的検討」『日本腎臓学会誌』第32巻第1号、日本腎臓学会、1990年、53-64頁、CRID 1390282679834363776、doi:10.14842/jpnjnephrol1959.32.53、ISSN 0385-2385、PMID 2348574。
- ^ 榊原和征, 内田亜希「P-8 内因性ジギタリス様物質(Inagami-Tamura's EDLF)の候補物質の合成と生物活性(ポスター発表の部)」『天然有機化合物討論会講演要旨集』第36巻、天然有機化合物討論会実行委員会、1994年、439-444頁、CRID 1390001206077424384、doi:10.24496/tennenyuki.36.0_439、ISSN 2433-1856。
- ^ 内因性ジギタリス様物質
- ^ 『自然治癒力のミステリー』p.186-188
- ^ 『自然治癒力の不思議』, p. 31.
- ^ 『自然治癒力の不思議』, p. 31-32.
- ^ 『自然治癒力の不思議』, p. 32.
- ^ 『自然治癒力の不思議』, p. 202.
- ^ a b c d e f g h 『自然治癒力の不思議』, p. 95.
- ^ 昔から壊血病の人は、負傷した際に未治癒になってしまう人が多いこと、また壊血病はビタミンC欠乏が原因であることが知られていた。これらの因果関係については1926年にウォルバックによって証明された(『自然治癒力の不思議』, p. 98)
- 1 自然治癒力とは
- 2 自然治癒力の概要
- 3 自己防衛機能
- 4 参考文献
創傷治癒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/04 12:48 UTC 版)
「銅ペプチドGHK-Cu」の記事における「創傷治癒」の解説
2%のGHK-Cuジェルは、糖尿病の120人で治療に良い結果を示しており、潰瘍が閉じた割合は偽薬の約61%に比較してCHKでは98.5%であり、感染率も34%に比較して7%であり、閉鎖速度も3倍速かった。一方、0.4%のGHK-Cuクリームでは静脈性潰瘍の治療目標に達しなかった。
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創傷治癒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 17:04 UTC 版)
フィブロネクチンの細胞接着、細胞移動、血液凝固、細胞外マトリックス形成機能を考えれば、フィブロネクチンが創傷治癒に重要な役割を果たしているのは容易に想像がつく。 In vitroで、集密的な培養細胞層を一定の幅で上から下に削り、削られた部分を創傷ととらえ、周囲の細胞が移動し修復するのを創傷治癒とする実験系がある(動画1)。実験的創傷治癒と呼ぶ。この時、フィブロネクチンありなしで実験すると、フィブロネクチンありの方が有意に創傷治癒の速度が速い。 In vivoでは、血液中の血漿フィブロネクチンが、傷害部位(図8)にすぐに作用する。血漿フィブロネクチンはフィブリンとともに傷害部位に沈着し、凝血塊を形成して出血を止め、その下にある組織を保護する。傷害組織の修復が始まると、線維芽細胞とマクロファージは傷害された区域の再構成(リモデリング)のために、応急的に作られた凝血塊のタンパク質を分解してより周囲の正常な組織に似た細胞外マトリックスで置き換える。線維芽細胞は種々のタンパク分解酵素を分泌するが、そのうちのマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は血漿フィブロネクチンを分解し、さらに線維芽細胞によって分泌された細胞性フィブロネクチンが不溶性の細胞外マトリックスに集積する。 マトリックスメタロプロテアーゼによって分解されたフィブロネクチンの断片は、創傷治癒の重要な過程である創傷収縮を促進することが示唆されている。フィブロネクチンの断片化によってα4β1インテグリン結合部位である可変領域が暴露される。この断片化フィブロネクチンがα4β1インテグリン発現細胞の結合を促進し、それらの細胞どうしの接着や周辺の細胞外マトリックスの強制的な収縮を可能にすると考えられる。
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