前半の出来事とは? わかりやすく解説

前半の出来事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/18 03:43 UTC 版)

紅葉賀」の記事における「前半の出来事」の解説

世間朱雀院開かれる紅葉賀向けて準備かまびすしい桐壺帝最愛藤壺懐妊し喜び酔いしれ、一の院五十歳誕生日式典という慶事をより盛大なものにしようという意向示しているため、臣下たちも舞楽準備浮き立っている。 ところが、それほどまでに望まれていた藤壺の子桐壺帝御子ではなく、その最愛息子光源氏の子であった。このことが右大臣側の勢力、特に東宮の母で藤壺ライバル、また源氏の母を迫害した張本人である弘徽殿女御発覚した二人破滅確実なのだが、若い源氏向こう見ずに藤壺手紙送り、また親し女官通して面会求め続けていた。 一方で藤壺立后控え狂喜する帝の姿に罪悪感覚えながらも、一人秘密抱えとおす決意をし、源氏との一切交流持とうとしない源氏はそのため華やかな式典で舞を披露することになって浮かない顔のままで、唯一の慰め北山から引き取ってきた藤壺の姪に当たる少女若紫(後の紫の上)の無邪気に人形遊びなどをする姿であった。 帝は式典参加できない藤壺のために、特別に手の込んだ試楽リハーサル)を宮中で催すことに決める。源氏青海波の舞を舞いながら御簾の奥の藤壺視線送り藤壺一瞬罪の意識離れて源氏美貌認める。源氏を憎む弘徽殿女御は、舞を見てまことに神が愛でて、さらわれそうな美しさだこと。おお怖い。」と皮肉り、同席していたほかの女房などは「なんて意地悪いことを」と噂する。紅葉の見事に舞を終えた翌日源氏はそれとは解らぬように藤壺に文を送ったところ、思いがけず返事届き胸を躍らせた。五十の賀の後、源氏正三位に。頭中将正四位下叙位される。この褒美弘徽殿女御は「偏愛がすぎる」と不満を露わにし、東宮窘められる。 翌年二月藤壺は無事男御子(後の冷泉帝)を出産桐壺帝最愛源氏にそっくりな美し皇子を再び得て喜んだが、それを見る源氏藤壺内心罪の意識苛まれるのだった

※この「前半の出来事」の解説は、「紅葉賀」の解説の一部です。
「前半の出来事」を含む「紅葉賀」の記事については、「紅葉賀」の概要を参照ください。

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