制作者たちの告白
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「宇宙人解剖フィルム」の記事における「制作者たちの告白」の解説
2006年4月4日、"Alien Autopsy"(フッテイジについてのフィルムとして上演されるイギリスのコメディ)がイギリスで公開される2日前に、British Sky Broadcastingはイーモン・ホームズEamonn Holmesによって提供されるドキュメンタリー、"Eamonn Investigates: Alien Autopsy"、を放送した。この番組の中で、レイ・サンティリと相方のプロデューサーのゲイリー・シューフィールドGary Shoefieldは、彼らのフィルムが一部だけ本物(彼らの言葉では、「少しのフレーム」)であったと発表した。残りは平均4分の長さの、22ロールのフィルムの復元であり、サンティリはそれを1992年に見ていたが後に湿気と熱によって劣化してしまったという。彼らによると、彼らがそれを購入するために十分な資金を調達するまでは、元々のうち数フレームだけがまだ無傷であった。 サンティリとシューフィールドによると、サンティリが1992年に見たものに基づいて、シミュレートされた捏造された異星人への死体解剖を彼らは撮影し、損傷していなかったオリジナルのフィルムの少しのフレームを加えることによって、損傷したフッテイジを「修復した」と述べた。彼らはどの部分がオリジナルのフッテイジかを特定していない。 サンティリによると、セットはロンドン、カムデンタウンのロチェスタースクエアにあるアパートの空き部屋の居間に構築された。彫刻家のジョン・ハンフリーズJohn Humphreysが、二つのダミーの異星人死体を構築するのに三週間のあいだ雇われた。彼は死体を作るのに、ロンドン、スミスフィールド精肉市場の中のS.C. Crosby Wholesale Butchersから得られた、ゼリーの中にセットされたヒツジの脳、ニワトリの内臓、および膝関節を含むキャストを使った。ハンフリーズは、彼に撮影される効果を制御できるようにするために、この精査を引き受ける主任科学者の役割も演じた。フッテイジの制作は別個に二回試みられた。撮影後、チームはこれらの「死体」を、小さなかけらへと切り刻みロンドン中のゴミ箱に捨てることで処理した。番組の中で「ガラスの後ろのマスク男」を演じた男へのインタビューもされていた。 墜落現場から回収されたアイテムと推測される、異星人の物体は、フッテイジの中に描写された。これらは異星人の記号と六本指の制御パネルを含む。サンティリはそれを彼による芸術的許容の産物であると叙述した。これらの人造物はハンフリーズによって創られた。フッテイジは彼がオリジナルのカメラマンでありフッテイジの提供者であることを「確証」する宣言を読む一人の男も見せた。サンティリとシューフィールドはドキュメンタリーの中で、彼らはロサンゼルスの道上の不特定のホームレスの男を見つけ、彼を説得してカメラマンの役割を演じさせ、彼をホテルで撮った、と告白した。 ハンフリーズによると、フィルムは「彼自身、サンティリおよび他の3人によって撮影された」。彼は、アルミニウムの骨組みに粘土を盛って詳細を彫刻し、その粘土塑像から鋳型を作ってラテックスのキャストを取って、異星人を作った。彼は「秘密保持の契約を結んでいた」ために1996年まで沈黙を守った。 これらの告白により、異星人解剖フィルムの真贋論争は終結したと考えられている。
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