初代986型(1996年 - 2004年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 15:56 UTC 版)
「ポルシェ・ボクスター」の記事における「初代986型(1996年 - 2004年)」の解説
968までのFRモデルと違い996型911と共通部品が多く、部品番号が「996○○…」となっている部品が多数存在する。Aピラーより前方は996型と共用化が図られ、フロントのストラット式サスペンション構造は996型と全く同じである。しかし、996型比で全幅は+10mm、全長と全高は-15mm、ホイールベースは+65mmと車体サイズは大きく異なる。 ボディーの捻れ剛性はソフトトップを開けた状態で11,000Nm/deg、ソフトトップを閉じた状態で12,500Nm/degであり、993型の911カブリオレと比べて1.55倍も高くなっているが、車両重量は996型911カレラよりも110kg軽い1,270kgにおさえている。また、ソフトトップを閉じた状態でCd値0.31と優秀な空気抵抗係数を達成している。リアトランクの後ろには電動式リアスポイラーが装備され120km/h以上で立ち上がり空気抵抗を4%、リアアクスルのリフトを31%低減する。スポイラーは80km/h以下で格納されるが、運転席側の足元にあるスイッチで手動操作も可能。プラスチック製のアンダーボディパネルは空気抵抗を10%低減し、リアのリフトを33%も減らす働きをする。 トランクは前後に備わっており、容量は合計260L(フロント/リア共130L)。スペアタイヤと車載工具、CDチェンジャーはフロントトランクに収納されている。ビニール製リアウインドウのソフトトップは12秒で格納・展開を行なう電動式だが、ロック操作のみ手動。 潤滑はドライサンプだが、インテグレーテッドドライサンプと呼ばれる方式を採用。エンジン外部の独立オイルタンクを持たず、通常のオイルパンの位置にオイルリザーバータンクを配置している。またエンジンの回転数に応じてツインフロー可変インテークマニホールドのフラップが開閉される2ステージ・レゾナンスインテークシステムを搭載。低重心の水平対向6気筒エンジンを搭載し、ボディ下部はカバーされ完全なフラット状態を作り上げている。
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