初代 160型系 (1980年-1987年/1994年/2002年)
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「日産・サファリ」の記事における「初代 160型系 (1980年-1987年/1994年/2002年)」の解説
1980年6月、初代160型系デビュー。日本国内でのボディーバリエーションは観音開きバックドアを持つ4ドアロングホイールベースのエクストラバンと2ドアショートホイールベースのレジントップ(車種名は「ハードトップ」で2人乗り)とそのハイルーフ仕様(車種名は「ハイルーフハードトップ」で4人乗り)、消防車用シングルおよびダブルのキャブシャーシの5種類。搭載するエンジンは直列6気筒・OHV・95馬力・3,246ccのSD33型ディーゼルエンジンと3,956ccガソリンPF40型(消防車用)。このほか、日本国外向け「パトロール」には、上下開きのバックドア(後に国内上級グレードにも設定)やピックアップトラックがあり、エンジンラインナップも上記のほかに、乗用車系のL28型ガソリンエンジンとLD28-T型ターボディーゼルエンジンの設定があり、これらはオートマチックトランスミッションを選ぶこともできた。生産拠点は日産車体平塚工場と日産自動車九州工場。 1981年10月、第24回東京モーターショーに「サファリ イカルス」、「サファリ 災害救援車」、「サファリ 劇中車」の3車種を参考出品。「イカルス」はエクストラバンをベースにBピラー以降にアクリル製ガルウィングドアを設定する。「災害救援車」は日本赤十字社との協力により救急車に仕立てられている。「劇中車」はテレビドラマ『西部警察』に登場する特装車である。(劇中設定については「西部警察#登場する警察車両」を参照。) 1982年8月、マイナーチェンジでNISSANマークがフロントグリル中央に移動。 1983年1月、日産モトール・イベリカ会社(スペイン)にてパトロール生産開始。 1983年9月、一部改良。ディーゼル車の昭和57年排出ガス規制適合と同時に、120馬力にパワーアップしたSD33T型ディーゼルターボエンジン搭載車と、エクストラバンに全高を140mmアップしたハイルーフが追加される。 1985年10月、再度のマイナーチェンジでヘッドランプが規格型の角形になる(消防用キャブシャーシを除く)。オーバーフェンダー、10.5×31サイズのワイドタイヤ、電動ウインチ、背面スペアタイヤキャリアを装備する1ナンバー登録車の「グランロード」をエクストラバンのハイルーフに設定。 日本国内向け消防用キャブシャーシ、日本国外向けキャブ付シャーシ、ピックアップは、2代目となるY60型系発表後同じフロントマスクに変更され1994年まで継続生産し、併売されていた。モトール・イベリカ生産分は、1986年以降、260型系という新型式に発展して、2002年まで生産された。シャシに変更はないものの、エンジンは新世代のRD28Tとなり、フロントグリルも新CIの独自デザインとなっている。ボディー形状はショートホイールベースのハードトップと、ロングホイールベースは上下開きバックドアのワゴンと観音開きバックドアのハイルーフバンがあり、電装は12Vである。Y60型系の発売以降も欧州各国で併売されていたが、Y60型系を「パトロールGR」、260型系を「パトロールR」と呼び、区別していた市場がある。 販売終了前月までの新車登録台数の累計は1万3250台 2020年9月より放送された日産のCMに登場するSUVは初代サファリである。
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