出会いと最初の探索とは? わかりやすく解説

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出会いと最初の探索

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 04:47 UTC 版)

薔薇の名前 (映画)」の記事における「出会いと最初の探索」の解説

依頼受けたウィリアムは、修道士遺体発見されたという場所を調べる。そこは坂になっている坂の上の方から、大きな石を転がすと、石は発見場所まで転がり落ちる。「ここに落ちたのだ」とウィリアムはアドソに語りかける。「とすると」と呟きつつウィリアム上を見るそのとき高台修道院敷地から、残飯含んだごみが投棄され二人近くでぼろを着た人々残飯に群がる。そのなかに貧し服装の女がいる。アドソは彼女を見ていた。少女がふと振り返りそのとき、アドソと少女視線合い二人はしばらく見つめ合っている。 場面変わりウィリアムとアドソの二人図書館一階写字室へと入って行く。そこは明るく多数作業机並んでおり、大勢修道士作業勤しんでいる。死んだ修道士挿絵画家だったということで、その作業机教えてもらってウィリアム老眼の目に度の強い眼鏡をかけて、死んだ画家描いていた写本挿絵見てみる。「司教冠かぶっている」とウィリアムは言う。「この画家ユーモアがあった」。ウィリアムの上別の本があるのに気づき、そちらに手を伸ばそうとすると、本の山を持った図書館管理者司書)のマラキーアがやってきて、いきなり本の山をの上に置く。 ウィリアム諦め離れる。丁度入ってきた図書館副司書で非常に肥満したベレンガーが、床を走る鼠に驚いて、女のような甲高い悲鳴を上げる室内修道士たちは大声で笑うが、突如、「笑うな!」という峻厳命令の声が響き室内静寂に戻る。命令の声を発したのは、を付く盲目長老ブルゴスホルヘであったウィリアムは、「笑い禁じられているのですか?」と尋ねる。ホルヘは、「笑い」はキリスト教徒には相応しくなく、そもそも人間にとって笑いは悪なのだと言うウィリアムはそれに反論し、非常に面白い話即興述べる。部屋のなかの修道士たちは、またもや笑い出すが、ホルヘ振り上げ怒りの声を発するウィリアム自分より年齢上で、高い地位にあるホルヘ対す無礼詫びる。中世マナーでは、修道士であっても身分が下の者が、上の者を愚弄するようなことを述べるのは間違いだからである。「おゆるしください、師ホルヘ」とウィリアムは身を低くして謝罪するホルヘ謝罪受け入れるが、なお振り回し、唸る。 その夜奇妙なことがあり、ウィリアムが耳を澄ますと、誰かが自分身体を鞭で打っているような音が聞こえる。また、誰も気づかないが、くらがりのなか、明かり照らされた場所にヴェナンツイオがホルヘ並んで座り、彼はギリシア語の本を音読しホルヘ聞かせながら、なぜかくすくす笑っている。

※この「出会いと最初の探索」の解説は、「薔薇の名前 (映画)」の解説の一部です。
「出会いと最初の探索」を含む「薔薇の名前 (映画)」の記事については、「薔薇の名前 (映画)」の概要を参照ください。

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