公道走行可能なキックスケーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:02 UTC 版)
「キックスケーター」の記事における「公道走行可能なキックスケーター」の解説
2019年時点、パルウェイ(Palway)やエアホイール(Airwheel)といったブランド名で、道路運送車両の保安基準に適合する製品の販売が始まっている。製品には最高速度が原付の制限速度30km/h程度出るものもある一方、最高速度が20km/h未満のものもある。最高速度が20km/h未満の場合には、道路運送車両の保安基準の適用が若干緩和されている。 市販されている製品にはおおむね次のような特徴がある。 構造上はキックスケーターだが、十分な剛性のある車体フレームを持つ。駆動はリチウムイオン等のバッテリーによる電動。空気式小インチタイヤを装備。 フレームの左右に両足を乗せるステップを装備。車体上に立位で乗車する。 ハンドル部分は折りたたみにできる構造。ブレーキ、警音器、前照灯、後部反射器、番号灯を備える。ウィンカー、尾灯、制動灯を備えるものもある。なお、保安基準によりブレーキは2系統である必要がある。最高速度が20km/h未満のものの場合は、基準緩和され尾灯、制動灯、方向指示器、速度計は不要だが、夜間などの安全上、尾灯、制動灯、方向指示器の装備が望ましい。 埼玉県の浦和美園駅周辺では、2019年3月から2020年4月までWind Mobilityによるシェア電動スクーターの実証事業が行われた。このスケーターは約20cm径のタイヤを備え、右グリップ直近のレバーがアクセル、左グリップ直近のレバーがブレーキとなっている。各レバーを押し下げると加速、制動する。ウィンカー、制動灯は無いため手合図が義務である。 法令上は原動機付自転車(原付)となるため次の義務等が課される: 運転免許の取得義務(原付または上位の運転免許)と、運転免許証の携帯義務 自賠責保険への加入義務と、自賠責保険証書の携行(携帯)義務 ナンバープレートの取得および取付義務(原付格の登録は、市町村) 原付扱いであるため、歩道、路側帯、自転車道は一切通行できない。自転車レーン(自転車専用通行帯)は通行対象外である。 オートバイ用ヘルメットの装着義務 - オートバイ用として法令上認められるものであればよい 放置違反金制度を含む駐停車違反の取締対象になる。また事故や違反行為に対し、運転免許の行政処分の対象となる。 また、自動車損害賠償保障法に基づき人身事故に対する損害賠償につき無過失責任が適用される。よって、自動車任意保険にも合わせて加入する事が望ましい。
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