公選法違反で逮捕・有罪判決が確定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:41 UTC 版)
「田母神俊雄」の記事における「公選法違反で逮捕・有罪判決が確定」の解説
2015年 2月19日、都知事選選挙対策本部の会計責任者だった50代男性が、田母神の政治資金1億数千万円のうち約3000万円を、私的に使い込んでいたと発表した。 田母神はこの人物に関し、「男性(会計責任者)は、自衛隊で先輩だった事務局長が連れてきた人間で、信頼し任せっきりになってしまっていた。寄付を頂いた皆さまには申し訳なく、監督責任を感じている」と話した。 3月10日、警視庁に会計責任者に対する業務上横領罪の告訴状を送付。その旨をツイッターで報告した。 11月27日、資金管理団体に、約5000万円の使途不明があったと報じられた。2014年分の政治資金収支報告書を総務省が公開した。 2016年3月、都知事選で選対本部長を務めた水島総の告発を受け、東京地方検察庁特別捜査部(以下「東京地検特捜部」)が、政治資金を私的に流用した疑いで田母神の事務所などを捜索した。水島は「3人が私的に資金を流用していたとする証言がある」と主張。田母神の代理人を務める弁護士は「会計担当者の横領であり、本人も認めている。この会計担当者を刑事告訴するために、使途不明金の内訳を調査している最中だった」と話している 。 その後の調べで、政治資金収支報告書の記載から関連する3つの政治団体で計約5500万円が「使途不明金」になっていることが判明した。田母神の代理人弁護士は「3団体の通帳は会計責任者が管理しており、会計責任者が現金を引き出して横領したとみている」と説明している。 2014年の東京都知事選の後、選対本部は、慰労金として、少なくとも3人の運動員に現金を配っていたことが判った。田母神は事務局長を務めた男性から「選挙の慰労として計2000万円を配ろうと思う」と相談を受けたが、額の大きさから反対した。しかし、その約10日後、現金を受け取った1人から「ありがとうございました」と伝えられた。その時点で現金が配布されたことを知ったという。 2016年4月14日、都知事選における公職選挙法違反の疑いで東京地方検察庁特別捜査部に逮捕された。 2017年5月22日、東京地裁にて懲役1年10月、執行猶予5年の有罪判決。7月には元選対事務局長にも懲役2年、執行猶予5年の有罪判決が下された。田母神はその後判決を不服として控訴したが、2018年3月13日、控訴審判決で東京高裁は一審の地裁判決を支持し、控訴は棄却された。田母神はさらに上告したが、同年12月18日、最高裁が上告を棄却し 有罪判決が確定した。田母神は判決を「民主主義国でこんな事があっていいのか。司法の闇を見た思い」と批判。
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