八木編の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 17:36 UTC 版)
八木少将(やぎ ) 戦闘能力やカリスマ性が高い陸軍の若き少将。遺伝子的に完璧な人間とされる。ユリカに好意を寄せるが、動物じみた愛欲のためにユリカから気持ち悪がられ嫌悪される。「完璧な人間」という歪んだ存在であるために、ユリカには時折トカゲ人間のようなグロテスクな姿に見えていた。ユリカと狂四郎の関係を暴き、軍隊の総力を挙げて狂四郎を処刑しようとするが、ユリカの挑発に乗って単身福島まで狂四郎征伐に向かう。 いずれ起こると予測される最終戦争のために造り出された人間。自らが造り出された目的と政府首脳の真意を知り、戦争がなくなり政府に切り捨てられる前に、同じく遺伝子操作を施された空、海、陸軍少将と共にクーデターを起こそうとするも、彼自身の死によって未遂に終わる。異常なまでの回復能力を有しており、狂四郎から受けた刀傷は再生し、首を落とされてもくっつけることで元通りになるなど人間離れしているが、狂四郎との死闘の末に頭から全身を一刀両断されその後焼かれたことで死を遂げた。死後、殺し損ねた末光博士によってクーデターの計画を暴露されそれまでの功績を抹消された。 自身の死後のことを考えていたためか、狂四郎との戦いに負けた時のために録画したビデオを残している。そのビデオの内容では、生まれた時から『完全』を求められ続けてきたことへの苦悩をユリカに告白している。遺伝子操作と徹底した教育によってすべてを完璧にこなすための別人格が形成されており、八木自身も困ったときにはその人格と交替していた。ユリカが八木から感じ取った異形のイメージはそれだった。「完璧」とされてきた彼もまた、ゲノムに翻弄された哀れな歯車のひとつに過ぎなかった。 斉藤大将(さいとう ) 陸軍大将でありゲノム三将の一人。八木の上司で後に北海道編にも登場した。詳細は後述のゲノム三将を参照。 末光博士(すえみつ ) 八木を造った天才遺伝子学者。ユリカに遺伝子手術を受けさせるために八木が呼び寄せた。自らの遺伝子から八木を造り出したため、彼の父親ともいえるが、受精卵の段階で様々な遺伝子操作を行っているため、遺伝子学上の繋がりはない。狂四郎の尻の傷は、些細な理由から末光博士が部下に命じて付けさせたもの。八木によって首をへし折られ殺害されたように見えたが助かっており、後に八木の真意を暴露した。 桜子(さくらこ) 八木の精子を受け入れる為だけに造られた女性。ユリカを目の仇にする。八木とは異なる遺伝子操作(環境耐性)を施されており、ユリカの銃撃で頭部を破壊されたが生きていた。八木と同じく、ユリカの目にはニワトリ人間のように映っていた。 オカマ4人組 敗残兵のトラップで気絶した狂四郎を介抱したゲイ男性の4人組。「オカマは日本人にあらず」とされて国から見捨てられているが、逆に自前の知識と国家のデータベースにデータがないことを利用して自活している。狂四郎にシティのからくりを明かしたが、内1名は敗残兵に射殺された。
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