光怪獣 プリズ魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:28 UTC 版)
「帰ってきたウルトラマンの登場怪獣」の記事における「光怪獣 プリズ魔」の解説
第35話「残酷! 光怪獣プリズ魔」に登場。 限りなく凝縮された光が物体化した怪獣で、その姿は天然の水晶を思わせる。南極の氷山に閉じ込められ、長らくその活動を停止していたが、太陽黒点が変動した影響で南極の氷が解けたことで活動を再開する。エネルギー源である光を求め、光のあるところにオーロラから噴出した白い霧と共に舞い降りる。相手を引き寄せるプリズム光線などを放つが、最大の武器はオレンジの結晶化光線。これはあらゆる物を結晶化して分解する光線で、これで物質や生物を光に変えて体内に取り込み食料としている。昼間は太陽光線で満足しているため、活動は夜間に限定される。 ウルトラマンジャックとは二度戦い、初戦では強固な体と光線攻撃でジャックの攻撃を全く寄せ付けない。逆に吸引光線でジャックを引き寄せ全身から高熱を発し、ジャックの体を焼き、ジャックに光線を浴びせ異空間に閉じ込めようとするなどピンチに追いやるが夜明けと共にプリズ魔が消え去り、引き分けの形となる。 二度目の戦いで、MATの作戦で球場のナイター照明におびき寄せられたところを冷凍弾で外側を冷やされ、最後は、体内に侵入したジャックが体を結晶化されつつも内側からスペシウム光線を発射し、急激な熱膨張により破裂。その破片は空に還っていった。 操演:遠矢孝信 名称およびモデルは劇中でも説明されているプリズムより。 デザインは井口昭彦。米谷佳晃が検討用デザインを手掛けているが、顔や足のある怪獣然としたものであった。このデザインコンセプトは『ミラーマン』のコールドンの検討用デザインにも引き継がれたが、こちらも採用されなかった。第35話の脚本を務めた岸田森との打ち合わせを基にイメージしたデザインとなっている。2021年現在、米谷による検討デザインはあるが、井口による決定稿のデザイン画は発見されていないという。 その他の作品に登場するプリズ魔映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。 オリジナルビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』の脚本では、次元トンネルでの戦闘シーンにてプロットの「エネルギー生命体」から発展してプリズ魔の登場が予定されていたが、最終的にニセウルトラ兄弟(SRチーム)へ変更された。 『ウルトラマンオーブ』のメイン監督田口清隆とメインライター中野貴雄による私案「エピソード10構想」では第5章(エピソード5-1)に登場。ルサールカに出現し、ウルトラマンオーブに倒されるが、その怪獣カードはジャグラーによってマガゼットンの復活に利用された。 テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する第5使徒ラミエルのデザインに影響を与えた。そのため、ラミエル登場時の効果音にはプリズ魔と同じものが使われている。
※この「光怪獣 プリズ魔」の解説は、「帰ってきたウルトラマンの登場怪獣」の解説の一部です。
「光怪獣 プリズ魔」を含む「帰ってきたウルトラマンの登場怪獣」の記事については、「帰ってきたウルトラマンの登場怪獣」の概要を参照ください。
- 光怪獣 プリズ魔のページへのリンク