光感受性神経節細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/16 04:28 UTC 版)
「網膜神経節細胞」の記事における「光感受性神経節細胞」の解説
光感受性神経節細胞 (英: photopigment of photoreceptive ganglion cell )は、固有の視物質であるメラノプシンを持つ。この色素は、主に可視光スペクトルの青色部分(吸収ピークが480nm)の光によって励起される。細胞内の光伝達のメカニズムはまだ完全に理解されているとは言いがたいが、無脊椎動物の桿体細胞との類似があるようにみえる。この高エネルギー可視光線(英: high-energy visible light, HEV light )による刺激が網膜視床下部路(英: retinohypothalamic tract )を通じて視交叉上核(英: suprachiasmatic nucleus、SCN)に投射し、概日周期の設定や調整に関与する。この感受性を利用して、睡眠障害の治療に用いることがある。
※この「光感受性神経節細胞」の解説は、「網膜神経節細胞」の解説の一部です。
「光感受性神経節細胞」を含む「網膜神経節細胞」の記事については、「網膜神経節細胞」の概要を参照ください。
- 光感受性神経節細胞のページへのリンク