光像式照準器とは? わかりやすく解説

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【光像式照準器】(こうぞうしきしょうじゅんき)

OPL.
光線当てることにより反射ガラス照準投影するタイプ照準器
大戦間から現代まで、主に戦闘機広く用いられている。
焦点無限遠投影するため、パイロットが頭を動かして照準移動しない利点を持つ。

初期のものでは、固定され照準映し出すだけであったが、第二次世界大戦後期にはジャイロ組み込まれ自機機動補正した照準表示するものが登場した手動射距離標的大きさ設定する事により正し射撃位置表示する事が出来た

大戦後レーダー搭載により標的までの距離を正確に測定する事ができるようになり、照準器精度正確に狙えば当たるレベルまで飛躍的に向上した

70年代以降多く戦闘機照準器計器レーダー情報表示し交戦中に下を向かなくとも彼我情報確認できるタイプの光像式照準器を装備するようになり、この種の照準器ヘッドアップディスプレイと呼ぶ。

f86f004.jpg
Photo:MASDF

F-86Fの光像式照準器。本機測距レーダー搭載しているが、手前ドラム射距離手動設定する事も出来る。


光学機器

(光像式照準器 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 23:51 UTC 版)

光学機器(こうがくきき、英語: optical equipment[1]optical instrument[2])とは、狭義には複数の光学素子(光学的な装置に用いられる部品)を組み合わせて作った機器(光学器械)[3]。広義には光学素子、光学器具、光学器械、オプト・メカニカル機器、オプト・エレクトロニック機器の総称である[4]

概要

1858年のイギリスで実験室で使用していた光学装置の図。

単レンズプリズム回折格子のように光学的な装置に使われる光学作用を持つ単体の部品を光学素子という[3][4]。この光学素子を用いた簡単な構造の器具を光学器具という[3](レンズに簡単な支持具を取り付けた虫めがねなど)[4]

一方、カメラ望遠鏡顕微鏡など複数の光学素子を組みあせた器械を光学器械といい、これを光学機器ということがある[3]。この光学器具や光学器械のシステム全体を光学系という[3]

さらに光学素子、光学器具、光学器械、オプト・メカニカル機器(測長機や超遠心分離機のように容積重量の大部分はメカニカルな構造部分であるが、レンズや鏡などの光学系の要素が必要不可欠な機器)、オプト・エレクトロニック機器(エレクトロニクス関連の構造物でありながら光学系の要素が性能の良否を左右する機器)を総称して光学機器ということもある[4]

光学機器には民生品に属するものと業務用機器に属するものがある[5]

主な光学機器

望遠鏡双眼鏡)、顕微鏡カメラ距離計プロジェクタ干渉計拡大鏡六分儀屈折計内視鏡ファイバースコープ)、オートコリメータプラネタリウムなどがあげられる[6]

脚注

  1. ^ 文部省日本天文学会編『学術用語集 天文学編』(増訂版)日本学術振興会、1994年。ISBN 4-8181-9404-2 
  2. ^ 文部省、日本分光学会編『学術用語集 分光学編』(増訂版)培風館、1999年。 ISBN 4-563-04567-5 
  3. ^ a b c d e 桑嶋 幹『図解入門よくわかる 最新レンズの基本と仕組み 第3版』秀和システム、2020年、218頁。 
  4. ^ a b c d 吉田 正太郎『光学機器大全』誠文堂新光社、2頁。 
  5. ^ 諸隈 肇「光学産業」『精密工学会誌』第56巻第1号、精密工学会、1990年、24-25頁。 
  6. ^ 『光学機械』 - コトバンク

関連項目


光像式照準器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 14:00 UTC 版)

光学機器」の記事における「光像式照準器」の解説

光像を半透明鏡用いて空間上に浮かび上がらせることによって、あたかも空間上に照準線存在するのような視界得られる

※この「光像式照準器」の解説は、「光学機器」の解説の一部です。
「光像式照準器」を含む「光学機器」の記事については、「光学機器」の概要を参照ください。

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