【光像式照準器】(こうぞうしきしょうじゅんき)
OPL.
光線を当てることにより反射ガラスに照準を投影するタイプの照準器。
大戦間から現代まで、主に戦闘機に広く用いられている。
焦点を無限遠で投影するため、パイロットが頭を動かしても照準が移動しない利点を持つ。
初期のものでは、固定された照準を映し出すだけであったが、第二次世界大戦後期にはジャイロが組み込まれ自機の機動を補正した照準を表示するものが登場した。手動で射距離と標的の大きさを設定する事により正しい射撃位置を表示する事が出来た。
大戦後はレーダーの搭載により標的までの距離を正確に測定する事ができるようになり、照準器の精度は正確に狙えば当たるレベルまで飛躍的に向上した。
70年代以降は多くの戦闘機が照準器に計器やレーダーの情報を表示し、交戦中に下を向かなくとも彼我の情報を確認できるタイプの光像式照準器を装備するようになり、この種の照準器をヘッドアップディスプレイと呼ぶ。

光学機器
(光像式照準器 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 23:51 UTC 版)
光学機器(こうがくきき、英語: optical equipment[1]、optical instrument[2])とは、狭義には複数の光学素子(光学的な装置に用いられる部品)を組み合わせて作った機器(光学器械)[3]。広義には光学素子、光学器具、光学器械、オプト・メカニカル機器、オプト・エレクトロニック機器の総称である[4]。
概要

単レンズ、プリズム、鏡、回折格子のように光学的な装置に使われる光学作用を持つ単体の部品を光学素子という[3][4]。この光学素子を用いた簡単な構造の器具を光学器具という[3](レンズに簡単な支持具を取り付けた虫めがねなど)[4]。
一方、カメラ、望遠鏡、顕微鏡など複数の光学素子を組みあせた器械を光学器械といい、これを光学機器ということがある[3]。この光学器具や光学器械のシステム全体を光学系という[3]。
さらに光学素子、光学器具、光学器械、オプト・メカニカル機器(測長機や超遠心分離機のように容積重量の大部分はメカニカルな構造部分であるが、レンズや鏡などの光学系の要素が必要不可欠な機器)、オプト・エレクトロニック機器(エレクトロニクス関連の構造物でありながら光学系の要素が性能の良否を左右する機器)を総称して光学機器ということもある[4]。
光学機器には民生品に属するものと業務用機器に属するものがある[5]。
主な光学機器
望遠鏡(双眼鏡)、顕微鏡、カメラ、距離計、プロジェクタ、干渉計、拡大鏡、六分儀、屈折計、内視鏡(ファイバースコープ)、オートコリメータ、プラネタリウムなどがあげられる[6]。
脚注
関連項目
光像式照準器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 14:00 UTC 版)
光像を半透明鏡を用いて空間上に浮かび上がらせることによって、あたかも空間上に照準線が存在するかのような視界が得られる。
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