光優会
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光優会(こうゆうかい)は、奈良県・三重県・大阪府に障害福祉サービス事業所を展開していた一般社団法人及び医療法人。開設者ならびに初代理事長は松山光晴。また松山光晴は通名で、本名は趙真悟と言う大阪出身の帰化した朝鮮人である。 理事長辞任後も実質的な支配者であったが、2014年10月24日の松山光晴容疑者(54)逮捕により、光優会は事実上完全に壊滅した。 また松山光晴氏はホームページ内で警察の対応を批判し光優会の元従業員、患者職員、主に奈良県の公務員、橿原市長、奈良県知事等に刑事告訴をすることを公言している。 北海道北見市にある同名の医療法人社団光優会を始めとする他の「光優」を冠した株式会社や人物等はいずれも一般社団法人光優会及び医療法人光優会とは無関係である。
目次
代表・院長・光優会グループの沿革
・院長であり光優会グループ代表、松山光晴氏の経歴
昭和35年 大阪府柏原市出身(羽曳野市説あり)。昭和61年 奈良県立医科大学卒業。同大学精神医学教室にて研修後、島根県安来第一病院において主に老人医療に従事。 その後、奈良県下市病院、静岡県河津浜病院、三重県上野病院の精神科、内科に勤務。 この間、平成元年には奈良県救命救急センターにおいて従事。
- 1994年 (平成6年)クリニックやすらぎを開院。
- 1998年(平成10年)医療法人光優会を設立。
- 1999年(平成11年)精神科リハビリテーション(デイ・ケア)を、無償で開始。
- 2001年(平成13年)精神科リハビリテーション(デイ・ケア)を、有料化。
- 2006年(平成18年)デイ・ケアをデイ・ナイト・ケアに変更。
- 2008年(平成20年)社会福祉事業所を開設。
- 2010年(平成22年)障害福祉サービス事業所を奈良県内に4ヶ所(14施設)開設。
- 2013年(平成25年)の3月から6月にかけて、一部の事業所の指定が取り消される。またこの期間に指定自立支援医療機関(精神通院医療)停止の処分も行われている。
- 2013年(平成25年)6月25日 葛城労働基準監督署に最低賃金法違反容疑で奈良地検に書類送検される。
- 2013年(平成25年)8月31日をもって「クリニックやすらぎ八木診療所」の廃院手続きを行い、「クリニックやすらぎ」は閉鎖された。
- 2013年(平成25年)9月30日付で松山光晴氏は光優会理事長を辞任している。
- 2013年(平成25年)10月19日 松山光晴宅である別名第1事務所等が警察により家宅捜索を受ける。
- 2014年(平成26年) 5月15日 松山元代表はホームページ内で日本医師会、及び地区医師会脱会を発表。
- 2014年(平成26年)10月24日 松山光晴容疑者は詐欺容疑で奈良県警に逮捕。
主なテーマは神経生理学で、特に脳波を応用した事象関連電位の臨床適応に着手し研究を重ねた結果、 認知症状とその治療効果の判定、各種精神疾患の鑑別に役立つことを立証し、現在もそれに取り組んでいる。 現在松山氏が奈良県立医科大学に所属していたときに書かれた論文が3件だけ見ることができる。[1]ただし光優会内での度重なる研修会や診察では、松山氏は自ら主張する治療方法について正式な他の専門家によるピアレビューを得た論文や治療方法などを公表することはない。
現在医師としての活動は行ってはいないが、刑事(労働基準監督署からの告発)から行政、民事まで多数の裁判をかかえており多忙を極めていたところ、上述のとおり逮捕されたため、原告としての裁判活動も実質上不可能となった。
== 沿革 ==[2]
- 2001年(平成13年)に大阪市生野区で第3光優ビル(通称つるはし)を取得。
- 2004年(平成16年)クリニックやすらぎ八木診療所が医療法上必要な届け出を県に行わずに一カ月近く、休業する。
- 2007年(平成19年)にリナックスをOSとしたシステム開発・販売に着手。ならびに奈良市大宮町で第4光優ビルを取得。
- 2008年(平成20年)に「光優会グループ」の不動産部門とコンピューター部門を法人化する。株式会社松山商会と株式会社リナーブルを設立し、大和高田市高砂町に第5光優ビルを取得。更に光優会グループの障害福祉サービス事業所を無償にて開設し、光優ビル、第4光優ビル、第5光優ビル、八木駅周辺にて生活訓練と就労訓練を開始する。
- 2009年(平成21年)に第4光優ビルで、光優会グループの障害福祉サービス事業所としての就労支援事業所「レストラン『I WISH』」を営業開始。奈良市において食事提供を開始した。農業部門が発足し、天理市福住に3,000坪の農地を取得する。奈良県内5ヵ所(奈良市ニ名町、橿原市高殿、天理市名柄町、天理市福住町、五条市)で農耕療法を開始。
- 2010年(平成22年)に一般社団法人光優会を設立する。奈良県より、障害福祉サービス事業所の認可を受ける(2013年に一部が認可取消)。多機能型障害福祉サービス事業所を2箇所(『大和高田やすらぎ』と『新大宮北やすらぎ』)開設する。
- 2012年(平成24年)11月27日と12月20日に奈良県と橿原市による監査を受け、一時「クリニックやすらぎ八木診療所」において医療行為を停止する。
- 2013年(平成25年)の3月から6月にかけて、一部の事業所の指定が取り消される。またこの期間に指定自立支援医療機関(精神通院医療)停止の処分も行われている。
- 2013年(平成25年)8月31日をもって光優会は「クリニックやすらぎ八木診療所」の廃院手続きを行い、「クリニックやすらぎ」は閉鎖された。
- 2013年(平成25年)9月30日付で松山光晴氏は光優会理事長を辞任している。
- 2013年(平成25年)9月5日 個別指導において求められた書類等が提出できなかったこと等でクリニックやすらぎ八木診療所が9月5日以降から近畿厚生局による数回にわたる監査を受ける。すでにクリニックやすらぎ八木診療所が廃院していることもあり近畿厚生局からの処分は保留となっている。
- 2013年(平成25年) 光優会は元従業員である看護師に対して2018万8000円の損害賠償請求をする。
- 2013年(平成25年) 光優会は奈良県に対して事業所取り消しに対して不服の裁判も起こしている。
- 2013年(平成25年) 10月17日 光優会が元従業員である看護師に対して起こした裁判は、奈良地方裁判所にて光優会の敗訴が判決される。[3][4][5]看護師らによる未払賃金等請求と反訴損害賠償請求 医療法人光優会事件 (奈良地裁平25.10.17 判決)
- 2014年(平成26年) 7月16日 元従業員が光優会に対して起こした裁判は、葛城簡易裁判所にて光優会の敗訴が判決される。給料支払請求事件 (葛城簡裁平26.7.16 判決)
- 2014年(平成26年) 9月16日 第4光優ビルが奈良県信用保証協会等に差押される。奈良地方裁判所担保不動産競売開始決定。
- 2014年(平成26年)12月2日 光優会が奈良県に対して起こした裁判は、奈良地方裁判所にて光優会の敗訴が判決される。障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービス事業者の指定取消処分取消請求事件並びに指定自立支援法に基づく指定自立支援医療機関(精神通院医療)の指定取消処分取消請求事件(奈良地裁平26.12.2 判決)
障害福祉サービス事業所
- 新大宮やすらぎ
- 新大宮北やすらぎ
- 大和西大寺やすらぎ
- 大和八木やすらぎ
- 大和高田やすらぎ
- 伊賀やすらぎ
新大宮、および北やすらぎ
両施設とも新大宮駅から徒歩5分。主に飲食業の訓練・業務やパンフレット制作を通じて、生活訓練・就労移行支援・就労継続支援A型の訓練を行っていた。
しかし現在はすべての訓練・サービスは停止されており、事務所も閉鎖されている。
大和西大寺やすらぎ
固定電話・携帯電話などの回線取次販売などを通して、生活訓練・就労移行支援・就労継続支援A型の訓練を行っていた。
しかし現在はすべての訓練・サービスは停止されており、事務所も閉鎖されている。
伊賀やすらぎ
農作業や販売などを通して自立訓練(生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援A型、 就労継続支援B型などのサービス提供を行っていた。
しかし現在はすべての訓練・サービスは停止されており、事務所も閉鎖されている。
大和高田やすらぎ
大和高田駅から徒歩4分。光優会グループの株式会社リナーブル、株式会社まえすちょろ、株式会社安利が入居しており、生活訓練や就労訓練に協力していた。しかし、2013年3月7日付けで指定障害者福祉サービス事業者の取り消し処分が執行され、自立訓練(生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援A型、 就労継続支援B型などのサービス提供はできない。[6]
大和八木やすらぎ
もともとは、奈良県立医科大学精神科の医師たちが、大学病院に通うことができない会社員・公務員などの診療のためにお金を出し合って交通至便な大和八木駅前に診療所を開設したのが始まりである。 大和八木駅から徒歩3分の位置にあり、代表であり医師である松山光晴が診察を行う「クリニックやすらぎ八木診療所」がある第一上田ビルと、薬の処方と自立訓練(生活訓練)、就労移行支援A型、デイ・ナイト・ケアを提供する第二上田ビルがある。しかし2013年3月29日付で指定自立支援医療機関(精神通院医療)の指定取り消し処分が執行され[7]、現在第二上田ビルでは薬の処方とデイ・ナイト・ケアのサービスに制限された。その他に生活訓練(自立訓練)と就労移行支援を提供する「やすらぎの里大和八木 内膳」と「やすらぎの里大和八木 地黄」が存在するが、どちらの施設も2013年3月7日付けで指定障害者福祉サービス事業者の取り消し処分が執行されている。[8]2013年8月31日付けで光優会は桜井保健所にて廃院の手続きを行い、「クリニックやすらぎ八木診療所」は閉鎖された。
したがって現在光優会は「診療所」または「病院」などの医療提供施設を持たず、さらに光優会は一人医師医療法人だったため、松山氏が辞任した後は有名無実化している。
現在光優会で活動できるのは一般社団法人としてであり、医療提供施設をもたない光優会は医療行為に当たる活動ができない。しかし光優会グループとは、100億円規模と概算される松山光晴容疑者の巨額詐欺を可能にした関西各地の人脈を指すとする見方もあり、有名無実化しているのは表立った活動に関してのみである。[9][10]また一般社団法人は裁判所の解散命令又は解散の訴えで解散することもできる。(A26、A27 参照)
指定取り消しの経緯
平成25年3月7日付で奈良県は、「大和八木やすらぎ」及び「大和高田やすらぎ」に対して、障害福祉サービス事業者の指定取り消し処分を行ったと発表した [11]。 その他、平成25年3月29日付で「クリニックやすらぎ八木診療所」に対して、自立支援医療機関の指定取り消し処分を行ったと発表した [12]。
しかし医療法人「光優会」は、現在でも障害福祉サービス提供をホームページにて公表しており、現在でも医療活動を行っている。(2013年7月当時)[13]。読売テレビの報道番組「かんさい情報ネットten」でも2013年7月に『福祉業界むしばむ不正 給付費・不正受給の実態』と題して光優会が取り上げられており、光優会の不正受給問題は全国規模の問題に発展する可能性がある。[14]。 光優会が「大和八木やすらぎ」、「大和高田やすらぎ」において2012年10月までに約6100万円を県または市町村に請求し、そのうち実際に行っていない訓練給付に対する170万円(加算金を含めて240万円)の返還を県は命令している。[15]
また、葛城労働基準監督署は、平成25年6月25日付で、医療法人「光優会」とグループ6法人と、医療法人理事長の松山光晴を最低賃金法違反容疑で奈良地検に書類送検した [16]。 また理事長の松山は「過去に給料を払い過ぎたことや、賃金を支払う資金がなかった」と大半の容疑を認める一方で、数人の従業員に対して、「雇用関係にない」と供述している。[17]
労働基準監督署にとって光優会OBは毎年のように賃金未払いのことで駆け込まれる常連客であった。この事件は、いくら労働基準法違反で松山光晴氏を指導しても改善の兆しがないために労働基準監督署がついに光優会グループや松山光晴氏を最低賃金法違反で書類送検したとされている。
主な不祥事
2004年(平成16年)無届で長期休業
橿原市の内膳町1丁目の医療法人光優会(松山光晴理事長)クリニックやすらぎ八木診療所が医療法上必要な届け出を県に行わずに一カ月近く、休業していた事件。 診療所側は「職員の職務放棄が発生し、すべての業務が機能停止状態」と説明していたが、投薬などで不安を持つ患者から苦情が出ている。 反対に長年勤めている元患者職員や元患者の証言によると診療所側が従業員らに賃金を支払わなかったことで一斉にストライキを起こされ業務が行えなくなったという。 また元患者の証言によると給料を支払ってもらえなかった元従業員らは、民事裁判を提起し、松山氏側が敗訴したという。
クリニックやすらぎ八木診療所には当時も、精神科と心療内科の患者が多数いた。 クリニックやすらぎ八木診療所は2004年4月末から休業していたが、医療法上必要な県への届け出はなく、奈良県の医務課は苦情の電話を受け休業を知ったという。 同診療所が戸口に掲げた張り紙によると、平成14年3月から職員不足により、保険診療請求やカルテ、処方せん管理などの業務で支障が生じていた。 医療法人光優会は当時、5月25日に再開する意向を県に伝えていた。[18]
この長期休業により、患者が診察・投薬が不能となり、多くの患者の病状が悪化した。中に仕事を失う人、自殺未遂を行うものも出た。そういった患者に対し、松山は、うちで働けばいいと勧誘を行った。しかし、賃金は最低賃金でしかなく、到底元の生活水準を維持できるものではなく、患者を馬鹿にしたようなものだった。
また、松山は、「病院をやめたくても、やめられない仕組みになっている。公的機関からお金が入ってくる」などといった意味不明の発言を行っている。
尚、2009年頃にも同じように従業員や患者職員等に給料を支払わなかったことがあるが、業務停止にまでは至らなかった。
診療報酬の不正請求で理事長逮捕
光優会の理事長である松山光晴が、同会の元職員や患者らの名義を使っての架空の診療書類(レセプト)を作成し、診療報酬を不正に受給していたとして、2014年10月24日に奈良県警察に詐欺容疑で逮捕された[19]。理事長で精神科医の松山光晴容疑者(54)が多額の診療報酬を架空請求したうえ、「高額療養費」も詐取した疑いが持たれています。 奈良県警は、医療制度に精通した松山容疑者が診療報酬以外にも不正受給をしていたとみて捜査をしています。
高額療養費について、1カ月の医療費が自己負担の上限を超えた部分が、市町村や健康保険組合などを通じて患者に払い戻される制度です。上限は所得によって変わりますが、70歳未満で年収600万円以下(住民税非課税世帯を除く)の場合は8万円強となっています。通常は患者が直接受け取り、医療機関側が関与することはありません。
患者職員
基本的に松山光晴氏が診療報酬等を不正受給するために利用していた人たちのことをいう。
まともな団体では、たんなる貧困者や肉体的に疾患(だけ)のある人が精神病患者・精神障害者・薄給職員を兼ねる事はない。 しかし、光優会では一人でそれらを兼業していた。さらに多くの機能を持つ事もできた。それを患者職員別名(アシスタントスタッフ)と呼称していた。 もちろん、患者や障害者としての利益は全く享受できていないかった。なかには、高額療養費の還付金を納めさせられていた患者職員も存在する。患者職員の仕組みを理解したうえで松山光晴と相互に対等な関係を築いていた患者もいれば、松山光晴氏の指示で光優会グループ各法人の代表取締役や取締役に就任させられていた患者職員(アシスタントスタッフ)もいる。高額な報酬を支払うという甘い言葉で患者職員になるように勧誘されられた人たちもいる。しかし実際に患者職員になってみると給料は最低賃金を下回り給料すら全くもらえなかったこともあったという。給料をくれない患者職員等が労働基準監督署に殺到し ついに葛城労働基準監督署は、平成25年6月25日付で最低賃金法違反で書類送検するが、新聞記事にも記載されているように松山光晴氏は、患者職員は「雇用関係にない」と一部容疑を否認している。
障害者訓練費の不正受給
奈良市の医療法人「光優会」を巡る診療報酬詐欺事件で、理事長の精神科医・松山光晴容疑者(54)(詐欺容疑で逮捕)が、同法人グループの障害者訓練事業所でも訓練費を不正受給した疑いがあるとして、奈良県警が捜査していることが捜査関係者への取材でわかった。 事業所の利用者は県に「訓練は受けていない」と説明しているといい、県警は詐欺容疑による刑事責任の追及を視野に調べる。
県によると、申請時に利用者とされた人物の中には、医療法人の理事長が経営する橿原市の診療所の元患者や関連法人の従業員もいた。
社団法人の事業所は、立ち入り調査した際に利用者や 十分な訓練設備が確認できず、運営実態がなかった可能性が高いという。
同名の法人は奈良市内にも3カ所あり、不正受給している疑いがあるため、 県は市に情報提供している。
医療法人の理事長は県の調査に 「私は関与していない」と述べたという。
無資格者による調剤業務
奈良市の医療法人「光優会」を巡る診療報酬詐取事件で、詐欺容疑で逮捕された理事長で精神科医の松山光晴容疑者(54)がクリニックに薬剤師を置かず、大量に処方した薬を院内で職員に調剤させていたことが元職員の証言で分かった。また薬を調剤していた患者職員の中には、生活保護受給者もいたとされる。薬剤師法は、薬剤師以外の調剤を原則禁止しており、違法行為が常態化していた疑いがある。薬の大量処方も診療報酬を稼ぐためだったとみられ、ずさんな経営実態が明らかになった。リタリンなどの依存症上の出る薬さえも何ら説明もなく大量に処方された患者もおり、現在でも重い後遺症と依存症で苦しんでいる。
元職員の女性は2008年、カウンセリングなどを行う臨床心理技術者として、松山容疑者が院長を務める「クリニックやすらぎ八木診療所」(奈良県橿原市、閉院)に採用された。女性によると、クリニックは薬を院内で調剤していたが、薬剤師はおらず、松山容疑者の処方箋に基づいて職員が日常的に調剤していた。
女性は健常者だが、大半の職員はクリニックを受診した患者や元患者だった。女性は「あり得ない職場。職員は院長(松山容疑者)から日常的に『仕事せんか』などと罵倒され、何も言えない状況だった」と振り返る。
女性は耐えられず、半年でクリニックを辞めた。数日後に松山容疑者から「君は社会不安性障害。薬を出してやる」などと嫌がらせの電話があったという。
また、看護師としてクリニックに1年半勤務した元患者職員の女性は、脳機能に障害があり、別の病院で睡眠薬だけを処方されていた。松山容疑者の診察を受け、「こんな量では足りない」と、てんかんやパーキンソン病の薬など6種類を次々と処方された。
全て飲むと仕事中に眠くなるため、自分で量を減らしたが、仕事に集中できず、職場で松山容疑者から何度も怒鳴られた。元患者職員の女性は「あのまま飲み続けていたら、自分がどうなっていたかと思うと恐ろしい」と声を震わせた。
精神医療に詳しい国際医療福祉大大学院の大熊由紀子教授は「精神系の薬は心臓に負担がかかるものが多い。職員による調剤、大量投与は大変危険だ。精神医療の現場では、インフォームドコンセント(十分な説明に基づく同意)がないがしろにされるケースが多く、悪質な医者が私腹を肥やす温床になりやすい」と指摘する。
基本的に病名、薬の名称・副作用等を一切教えずに患者に大量に薬を処方していた。 保険点数の明細書等も患者に渡さないときもあった。
また、看護師でないスタッフに採血や臨床検査などの医療行為、臨床心理士でないスタッフに心理検査を行わせていた。
まったく治療とは関係のない心理検査、尿検査、血液検査を患者に毎回受けさせ診療報酬を増やす行為を行っていた。
詐欺容疑で再逮捕
奈良市の医療法人「光優会」を巡る診療報酬詐欺事件で、奈良県警は17日、診療報酬1422万円を詐取したとして、同法人理事長の精神科医・松山光晴被告(54)(奈良市南登美ヶ丘)=詐欺罪で起訴=を詐欺容疑で再逮捕した。松山被告は容疑を否認しているという。 発表では、松山被告は同法人が経営していた精神科診療所の事務長らと共謀。2010年1月~11年7月、奈良市の男性ら5人を診療したように偽造した診療報酬明細書を県国民健康保険団体連合会などに提出し、同市や三重県伊賀市などから1422万円をだまし取った疑い。 また警察は、詐欺を共謀した容疑で松山被告の妻とクリニックの事務長を書類送検しました。 なお松山被告をめぐっては、ほかにも数千万円をだまし取った疑いがもたれています。
光優会OBの有名人
- 青山吉伸 - 松山光晴の高校の元同級生で、松山光晴の元顧問弁護士。[20]
- 西博 - 松山光晴の妻の父で、二代目の光優会理事長。[21][22]
- 松山光晴 - 松山光晴被告もまた、広義の光優会OBといえる。監査の始まった平成24年度には光優会内部で何度か理事長退陣が画策されていたが、松山光晴はそのすべてを退けていた。
※光優会の性質上、元患者・元患者職員の有名人は挙げていない。
光優会OBの動向
一般職員・患者職員だけでも、約16年間で1,000人以上が光優会OBとなっている。タダで仕事を手伝わされていた人や患者専門の人まで含めると、光優会OBの人数は測り知れない。ペーパー株式会社の代表取締役(無限責任社員)になっていた人や、土地を抵当に入れて手放すに至った人もおり、光優会OBの出身領域の広さもまた測り知れない。そんな光優会OBたちの動向は、さまざまである。
光優会では、常日頃から光優会OBに対する暴言や暴力行為が絶えなかった。中には仕事中に鼻の骨を折るまで殴られ続け命からがら光優会から逃げ延びた光優会OBもいる。その時、元従業員らが警察に通報したが松山氏は、逮捕されなかった。
光優会が給料等を支払えないときは、松山光晴氏から経理担当者と結託し給料を不正に受けとったと言いがかりをつけられ逆に多額の過払い金の返還を求められたりした光優会OBも多数いる。
松山光晴を民事訴訟して勝った光優会OBもいれば、光優会を忘れて暮らすOBもいる。心だけでなく体も壊してしまい、声を上げられない光優会OBもいる。数多くある行われた光優会と元従業員等との代表的な裁判は看護師らによる未払賃金等請求と反訴損害賠償請求 医療法人光優会事件 (奈良地裁平25.10.17 判決)である。
平成26年10月24日、松山光晴の逮捕に伴い光優会グループは事実上消滅した。光優会に関わった者で何か活動を再開しようとする者もいるが、協働するための団体等があるわけでなく、活動方針もバラバラな彼らはもはや烏合の衆に過ぎず、何らかの事業を営むのはほぼ不可能である。それ以前に「光優会」の名称はマイナス・イメージがあまりに強すぎて、被害者の会や簡単な同窓会以外の対外活動は不可能という意見もある。
ちなみに2013年10月22日現在、クリニックやすらぎ院長と一般社団法人光優会理事長を辞任し現在は逮捕者の松山光晴も、広義の「光優会OB」の一員である。
現在でも、松山を尊敬し、素晴らしい医師と仰ぐ、患者職員や患者も多い。まるで新興宗教の教祖を崇めるようだと複数の橿原市医師会所属の医師が発言していた。医師会も悪質な実態をわかっていたものの食い止める手段がなかったとしている。彼らの心のケアとマインドコントロールの解除が急務であろう。
松山光晴の独裁経営で、たとえば違法な業務の遂行を断ったり「高額療養費」等を松山氏に納めない等、松山氏の意にそぐわないことをすれば給料を支払ってもらえないまま光優会から追放されるだけでなく、損害賠償請求の民事訴訟を起こされたり刑事告訴の対象にされる場合もあるので、光優会OB誰一人として松山氏には逆らえなかった。一方で、松山光晴被告と対等の共犯関係を築き、患者職員にすらならず何らかの利益供与を受け続け、光優会壊滅後も司直の追及を逃れている光優会OBは決して少なくない。
※実名報道されていない光優会OBの人名は挙げていない。
脚注
- ^ http://ci.nii.ac.jp/naid/110002670242
- ^ http://www.kouyuukai.jp/wordpress/about-us/
- ^ http://www.e-sanro.net/jinji/j_books/j_rodohanrei/d20140401/
- ^ http://laborproblem.blog91.fc2.com/blog-entry-109.html
- ^ http://www.ik-law-office.com/blog/2014/05/13/%E8%B3%83%E9%87%91%EF%BC%88%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%B3%95%E4%BA%BA%E5%85%89%E5%84%AA%E4%BC%9A%E4%BA%8B%E4%BB%B6%EF%BC%89/
- ^ http://www.pref.nara.jp/31020.htm 2013年8月14日閲覧
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- ^ http://ajhc.or.jp/profile/seido.htm
- ^ http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO205.html
- ^ 奈良県報道資料「障害福祉サービス事業者指定取消処分について」 奈良県、2013年7月29日閲覧
- ^ 奈良県報道資料「指定自立支援医療機関(精神通院医療)の指定取消処分について」 奈良県、2013年7月29日閲覧
- ^ http://www.kouyuukai.jp/wordpress/%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E7%A6%8F%E7%A5%89%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/ 2013年8月20日閲覧
- ^ かんさい情報ネットten.2013年7月29日 16:47 ~ 17:53放送内容
- ^ http://sankei.jp.msn.com/region/news/130309/nar13030902050000-n1.htm
- ^ 産経ニュース「賃金3カ月未払い容疑 医療法人など7法人の実質経営者を書類送検 葛城労基署」 産経ニュース、2013年7月29日閲覧
- ^ http://mainichi.jp/area/nara/news/20130626ddlk29040521000c.html
- ^ [2004年5月22日の新聞記事「無届で長期休業 橿原の精神科診療所」] 奈良新聞、2013年7月31日閲覧
- ^ 詐欺容疑:医療法人理事長を逮捕…元職員名義で不正受給 毎日新聞 2014年10月24日
- ^ 幾度かの「研修会」「勉強会」と称する独演会で松山光晴本人が豪語。
- ^ 奈良県報道資料「障害福祉サービス事業者指定取消処分について」 奈良県、2013年7月29日閲覧
- ^ 奈良県報道資料「指定自立支援医療機関(精神通院医療)の指定取消処分について」 奈良県、2013年7月29日閲覧
外部リンク
- 光優会のページへのリンク