性能と問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 22:33 UTC 版)
「GSh-6-30 (機関砲)」の記事における「性能と問題点」の解説
GSh-6-30は、390gの弾頭重量を持った30x165mmの強力な弾丸を発射し、高レートでの射撃性能により極めて高い破壊力を有する武器であるが、戦術的有効性は携行弾薬量の都合に制限される(例としてMiG-27では300発程しかない)。この制限が、この機関砲を装備する航空機が少数であった理由の1つであると考えられる。 搭載機が少数であるもう1つの理由として、当砲は射撃時の騒音や振動・反動が非常に大きいことが知られている。この振動は、搭載機に燃料タンクの疲労断切や多くの無線機器、アビオニクスの故障をもたらすほどである。このため、機体のランディング・ライトがしばしば破壊され、夜間着陸では地上より滑走路への着陸に投光機の支援を用いなければならない場合もあった。ほかにも、光像式照準器の破損、前方ランディングギアドアの破損(少なくとも3度のハードランディングを引き起こしている)、さらには、キャノピーの破壊や、コックピット内の計器のダウンが少なくとも一度報告されている。 しかし、そういったデメリットの反面、威力も高く、炸裂した弾丸の破片の数は炸裂地点から200m以内なら航空機を損傷させるのに十分な威力を誇る。
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