性線毛
性線毛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/19 16:10 UTC 版)
性線毛は、細菌間の接合において、DNAを送り込む装置として細胞間を連結する。FプラスミドがつくるF線毛は長さ2-20 µm、幅8 nmで、中心には約2 nmの空隙がある。通常、接合を起こすプラスミドに存在する遺伝子からつくられる。接合の相手は、同種の細菌が多いが、別種の細菌、真核細胞の場合もあり、遺伝子の水平移動を起こす主因となる。Rプラスミドによる薬剤耐性遺伝子群の水平移動やアグロバクテリウムAgrobacteriumの線毛(T線毛ともいう)による植物細胞の形質転換は有名である。性線毛はIV型分泌装置によってつくられる。
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