保管・転用車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 11:57 UTC 版)
本系列では圧倒的に食堂車が多いが、殆どの車両は転用後の事業終了や閉店、土地再開発、老朽化などの理由により解体された。現存するのは以下の1両のみである。 サシ481-48 1988年頃に岩手県盛岡市立太田スポーツセンターの横で喫茶店へ転用。1990年代後半には閉店となり、2020年現在では倉庫として利用。 以下の車両はすべて解体済。 クロ481-2001 吹田総合車両所で保管 されていたが後に解体。 サロ481-41 北海道勇払郡むかわ町字汐見にあるドライブインに転用。国鉄分割民営化時にJR北海道へ承継された車両で、1990年の廃車後にサハネ581-14・36と共に移設された。閉店後は現場に放置され、サハネ581形は横転するなどして状態も非常に悪く2005年頃に解体。 サシ481-43・サロ481-99 青森県八戸市の個人が購入。サシ481形は食堂へ転用後2003年頃に、サロ481形は学習塾へ転用後2010年頃にそれぞれ解体。 サシ481-24・26・30 サロ481-16 1986年4月2日西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)前にサシ481-26を転用したイタリアンレストラン「ヴェズビオ」がオープンした。同店はおりからのバブル景気とイタリア料理ブームに乗り、支店を南宮崎駅前にサシ481-30を、同年11月21日には川内駅にサロ481-16を使い開業、小倉駅前にはサシ481-24を使ったフレンチレストラン「トランドール」も開店させた。経営母体は国鉄九州総局で分割民営化後はJR九州へ承継されたが、利用者減少や施設老朽化、駅前再開発により閉店後に解体。 サシ481-27 モハネ583・582-95・サロ455-31・キハ58 92・キユニ28 20と共に宮城県大崎市の「たかともワンダーファーム」が館内施設として購入し、同車はレストランとして営業を行っていたが、2008年9月に車体腐食のため解体。 サシ489-1・2 1988年4月より、京浜東北線蒲田駅前で「グルメステーション蒲田」に転用。その後ラーメン店に改装されるも再び閉店。駅前再開発により1997年2月解体。 サシ489-9 茨城県鹿嶋市で個人経営のレストランに転用されたが、車体の腐食が激しくなり2008年7月解体。 なお上記の他にも、485系から改造されたスシ24形客車のうち504が埼玉県川口市でレストランに転用、1が京都府京都市の京都鉄道博物館の展示物としてそれぞれ利用されている。
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