伊勢路紫【イセジムラサキ】(観賞樹)
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登録番号 | 第12163号 |
登録年月日 | 2004年 6月 4日 | |
農林水産植物の種類 | つつじ | |
登録品種の名称及びその読み | 伊勢路紫 よみ:イセジムラサキ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 三重県 | |
品種登録者の住所 | 三重県津市広明町13番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 中野直、鎌田正行、内山達也、河野満、平野三男、西田悦造、山部十三生 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「紅薩摩」に「小壺」を交配して育成されたものであり、花形は筒状漏斗形、花は鮮紫ピンク色のやや小花で、庭園及び緑化樹向きの品種である。樹姿枝張りは広株立状、樹高は矮性、2年枝の太さはやや細、色は赤褐、主枝の粗密は密である。春葉全体の形は楕円形、先端の形は鈍頭、葉脚は鋭脚、葉身長は短、最大幅は狭、葉柄長は短、新葉表面の色は緑、春葉表面の色は暗緑、斑入りは無、表面の光沢は中、表面の毛じの色は褐、葉の着生方向は斜め上向きである。花の向き姿勢はやや直立、つぼみの形は尖頭楕円、花形は筒状漏斗形、花のタイプはシングル、花冠の切れ込みは深い、花冠上半の形は半円形、下半の形は倒卵形、裂片の先端の形は広く円い、重なり合いは中、縁の波形状は弱、花の直径はやや小、切開いた最大幅は中、縦幅はやや短である。花色の発現は一色型、絞り模様は無又は極微、底白の現れ方、白覆輪、縁紅・爪紅及び濃淡模様は無、内側の地色は鮮紫ピンク(JHS カラーチャート9205)、花喉部のブロッチは認識できる、形は小点の集合、範囲は狭い、色は赤紫(同9508)である。雄ずい及び雌ずいの型は花弁化しない、花柱の色は淡紫赤、柱頭の色は赤、がくの有無は有である。葉の持続性は常緑、開花期の早晩は中、四季咲性は無である。「長崎の女」と比較して、花喉部のブロッチが不鮮明であり、範囲が狭いこと等で、「大盃」と比較して、花の内側の主色が鮮紫ピンク(同9205)であること、ブロッチの範囲が狭いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和59年に三重県科学技術振興センター農業技術センター花植木センター(現農業研究部、鈴鹿市)において、「紅薩摩」に「小壺」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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