伊予三島駅とは? わかりやすく解説

伊予三島駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 07:46 UTC 版)

伊予三島駅
駅舎(2006年8月)
いよみしま
Iyo-Mishima
Y22 川之江 (5.4 km)
(4.1 km) 伊予寒川 Y24
愛媛県四国中央市三島中央三丁目1-37
駅番号 Y23
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 予讃線
キロ程 77.6 km(高松起点)
電報略号 ミシ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
985人/日(降車客含まず)
-2018年-
乗降人員
-統計年度-
1,970人/日
-2018年-
開業年月日 1917年大正6年)9月16日[2]
備考 直営駅
みどりの窓口
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伊予三島駅(いよみしまえき)は、愛媛県四国中央市三島中央三丁目にある、四国旅客鉄道(JR四国)・日本貨物鉄道(JR貨物)予讃線である。駅番号Y23

駅表示パネルのコメントは「製紙工場の煙突の見える四国初の橋上駅」。

歴史

駅構造

プラットホーム(2025年8月)

単式1面1線と島式1面2線、計2面3線を有する地上駅[2]。定期全列車が停車する。有効長の短い単式3番ホームは、後続の特急列車を待ち合わせる普通列車のみが使用する。

四国で初めて建設された橋上駅舎を備える[4]直営駅で、みどりの窓口がある。

のりば

(駅舎側から)

のりば 路線 方向 行先 備考
1 予讃線 上り 観音寺多度津高松岡山方面  
2 下り 新居浜伊予西条松山宇和島方面  
3 下り 一部列車
上り 観音寺・多度津・高松方面

貨物取扱・専用線

JR貨物の駅は、専用線発着コンテナ貨物のみの取扱駅となっている。

大王製紙の専用線(伊予三島駅構内扱い)が駅から分岐しており、三島工場の専用線倉庫が専用線脇に設置されている。この倉庫からコンテナによる製品輸送などが行われている。かつては有蓋車による輸送が行われていたが、1988年にコンテナに切替えられた。

専用線の分岐点はホーム周辺の側線では無く、駅から東へ1キロメートルほどの本線から分岐している。そのため、列車は一度伊予三島駅へ引き上げて機回しを行ってから専用線に入り、入線時は入換灯を点灯させている。入替は日本通運のスイッチャーが担当し[6]JR四国に全面委託されている。なお、2020(令和2)年2月23日には専用線が開業から50周年を迎えること記念し、ツアー列車としてJR四国の2000系が入線した[7]。往路を「すいは号」、復路を「あかがね号」とし、荷役線や倉庫設備の見学、入換用機関車の撮影会などを行った[8]。1977(昭和52)年ごろでは新聞用紙、印刷用紙、クラフト紙など全体の約15%、450トンが貨物列車により東京、北陸、東北方面へと出荷されていった。当時は貨物発送トン数、同営業収入とも県内一となり、営業収入も高松駅と競うほどだった[9]

貨物列車は、1日1往復高松貨物ターミナル駅との間に高速貨物列車が運行されている。予讃線の電化までは、DF50形DE10形といったディーゼル機関車が、電化後はEF65形が役目を担い、現在では四国島内すべての貨物列車がEF210形による牽引である[10]

利用状況

旅客

1日平均の乗車人員は以下の通り。[11]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2000 1,026
2001 1,037
2002 1,008
2003 983
2004 898
2005 913
2006 918
2007 966
2008 972
2009 907
2010 904
2011 889
2012 880
2013 892

貨物

2011年度の年間コンテナ発送量は116,866トン、到着量は3,200トンであった[11]

駅周辺

駅前風景(2006年8月)

バス路線

駅前に「三島駅前」停留所があり、瀬戸内運輸の路線が乗入れる[12]

瀬戸内運輸
  • 新居浜 - 川之江線
    • 新居浜西バスターミナル / 川之江営業所
  • 三島 - 新宮・霧の森線

隣の駅

四国旅客鉄道(JR四国)
予讃線
快速「サンポート」・普通
川之江駅 (Y22) - 伊予三島駅 (Y23) - 伊予寒川駅 (Y24)

脚注

  1. ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 53号 松山駅・伊予西条駅・下灘駅ほか83駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月25日、21頁。 
  2. ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、634-635頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「伊予三島駅の専用線、四月から開業」『交通新聞』交通協力会、1970年3月10日、1面。
  4. ^ a b 「今日からオープン伊予三島駅 四国初の橋上駅」『交通新聞』交通協力会、1975年5月25日、2面。
  5. ^ “JR四国の旅行商品販売窓口「ワーププラザ」、8駅で営業終了へ”. 朝日新聞. (2022年9月22日). https://www.asahi.com/articles/ASQ9P7KPSQ9PPTLC01D.html 2022年9月22日閲覧。 
  6. ^ JR貨物のEF65が来ていた四国の「伊予三島大王製紙専用線」そこでは往年の鉄道シーンが再現されていた!”. 鉄道ホビダス (2025年5月21日). 2025年6月21日閲覧。
  7. ^ ~歴史を繋ぐ、明日へ運ぶ~ 伊予三島駅の貨物専用線開業50周年記念 2000系気動車が導く 東予の貨物駅探訪の旅」 の発売について”. JR四国. 2020年1月28日閲覧。
  8. ^ JR四国2000系、伊予三島駅構内の貨物専用線に入線するツアー催行”. マイナビニュース (2020年2月11日). 2025年6月21日閲覧。
  9. ^ 『各駅停車 全国歴史散歩 愛媛県』河出書房新社、昭和55年3月25日 エラー: 日付は和暦ではなく西暦を用いてください。(説明、32,33頁。 
  10. ^ JR貨物のEF65が来ていた四国の「伊予三島大王製紙専用線」そこでは往年の鉄道シーンが再現されていた!”. 鉄道ホビダス (2025年5月21日). 2025年6月21日閲覧。
  11. ^ a b 出典:愛媛県統計年鑑
  12. ^ 瀬戸内運輸株式会社 川之江地区 路線図(令和2年3月21日改正)” (PDF). 瀬戸内運輸 (2020年3月21日). 2023年2月13日閲覧。

関連項目

外部リンク





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