市坪駅とは? わかりやすく解説

市坪駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 07:46 UTC 版)

市坪駅
駅外観(2006年12月)
いちつぼ
Ichitsubo
(野球 の・ボール)
Y55・U00 松山 (3.5 km)
(2.1 km) 北伊予 U02
所在地 愛媛県松山市市坪西町
駅番号 U01
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 予讃線
キロ程 197.9 km(高松起点)
電報略号 チホ
駅構造 高架駅盛土上
ホーム 2面2線[1]
乗降人員
-統計年度-
494[2]人/日
-2019年-
開業年月日 1964年昭和39年)10月1日
備考 無人駅[1]自動券売機 有)
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市坪駅(いちつぼえき)は、愛媛県松山市市坪西町にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線である[1]。駅番号はU01

松山市出身の俳人正岡子規の幼名「 のぼる」に因む「 野球 の・ボール駅」という愛称がある。石手川堤塘と重信川堤塘の間にあって、両河川の堤塘間は鉄道堤塘で結ばれているため、高架駅となっている。

歴史

  • 1933年昭和8年)1月21日:当駅付近[3][4]椿宮仮乗降場(つばきのみやかりじょうこうじょう)が椿宮大祭に限って開設[5]。当初棒線駅。以降、毎年開設されている[6]なお、同乗降場は、水由里鉄橋と傍示川鉄橋間の鉄道堤塘東側足場を組んだ仮設のものであった。[要出典]
  • 1964年(昭和39年)10月1日:市坪駅開業、椿宮仮乗降場廃止[7][8][9]無人駅[10]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、JR四国の駅となる[8]
  • 2002年平成14年)7月13日:輸送力増強工事が完成、相対式の交換駅となる。同時に愛称「野球(の・ボール)駅」が付与された[11]
  • 2017年(平成29年)7月:当駅から松山市土居田まで1.7kmの行き違い線(市坪駅の構内扱い)完成[12]。松山駅高架化で松山運転所が移転することに伴う措置。
    土居田まで延長された行き違い線(2024年5月)

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する高架駅[1]宇和島方に折返し用引上線を1線有する。

無人駅ながら、隣接する松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)のプロ野球愛媛県武道館のコンサートなど大規模イベントが開催される場合には臨時列車が運行され、松山駅の係員が派遣対応する[1]。また、ホーム幅が狭く転落のおそれがあるため、多客時には入場制限が行われることがある。

のりば

のりば 路線 方向 行先
1 予讃線 下り 内子八幡浜宇和島方面
2 上り 松山伊予北条今治方面
付記事項
  • 1番線が1線スルー(速度制限無し)の通過線となっている。
  • 臨時停車する上り特急列車は、通過時と同じく1番線に入線するが、プロ野球観客輸送などの特に乗客の整理が必要な場合は2番線に入線する。
  • 下り列車で当駅止まりの場合は、引上線の関係で2番線に入線する。
  • 地形の関係でホーム有効長が90m(4両分)しか無いので、5両編成以上の列車が停車する場合、ホームにかからない車両ドアは開かない
  • ホームの階段は1番線が中央寄り、2番線が北伊予方にある。
  • 1番線は水由里の泉橋梁の上にある。

利用客数

  • 平成11年度 288人/日(坊っちゃんスタジアムオープン前の年)
  • 平成16年度 540人/日
  • 平成17年度 678人/日

駅周辺

その他

  • プロ野球公式戦開催時や愛媛県武道館のコンサート開催時は、特急列車の一部が停車したり、松山駅との間で臨時列車を運行することがある。
  • 坊っちゃんスタジアムや愛媛県武道館でプロ野球などの催事がある時は、松山駅から職員が派遣されて切符の発売や旅客の整理に当たる。
  • 四国内には、国鉄時代には通過する普通列車が存在した駅が多く、当駅もその1つである。

隣の駅

四国旅客鉄道(JR四国)
予讃線
松山駅 (Y55, U00) - 市坪駅 (U01) - 北伊予駅 (U02)

脚注

  1. ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 53号 松山駅・伊予西条駅・下灘駅ほか83駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月25日、24頁。 
  2. ^ 愛媛県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  3. ^ 愛媛新聞社編 (1980). 各駅停車全国歴史散歩愛媛県. 河出書房新社. p. 92 
  4. ^ 参考文献によると松山駅から3.4km、北伊予駅から2.5kmとある
  5. ^ 四国鉄道75年史編さん委員会編 (1965). 四国鉄道75年史. 日本国有鉄道四国支社. p. 454 
  6. ^ 池田宏信 (2018). 川に挟まれて410年いちのつぼ沿革史. 松栄印刷 
  7. ^ 四国鉄道75年史編さん委員会編 (1965). 四国鉄道75年史. 日本国有鉄道四国支社 
  8. ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、638-639頁。ISBN 978-4-533-02980-6OCLC 41362424 
  9. ^ 「日本国有鉄道公示第452号」『官報』1964年9月29日。
  10. ^ 「通報 ●予讃本線市坪ほか4駅の設置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1964年9月29日、7面。
  11. ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第49巻第10号、鉄道友の会、2002年10月号、22頁。 
  12. ^ 松山市 都市整備部 松山駅周辺整備課 (2017). “愛媛県からのお知らせ”. 区画整理だより 28. 
  13. ^ アクセスマップ”. 愛媛県立松山中央高等学校. 2018年11月10日閲覧。

関連項目

外部リンク





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