他作品への派生・影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:07 UTC 版)
「美少女戦士セーラームーン (テレビアニメ)」の記事における「他作品への派生・影響」の解説
『S』をもって降板した初代シリーズ構成の富田祐弘と『R』をもって降板した初代キャラクターデザインの只野和子は、本シリーズの派生作・競合作『愛天使伝説ウェディングピーチ』の原作とキャラクターデザインを担当した。武内直子は『ウェディングピーチ』の大ファンであり、同人誌を大量に買い漁ったり、『コードネームはセーラーV』に結婚引退がテーマの『オーロラ♡ウェディング』というパロディ作品を登場させていた。 『SuperS』をもって降板し、東映アニメーションから自主退社した二代目SDの幾原邦彦は、二代目シリーズ構成の榎戸洋司ら少数精鋭のスタッフを率いてオリジナルアニメ製作チーム「ビーパパス」(意味は大人になろう)を創設し、お姫様と王子様の物語を発展させた『少女革命ウテナ』を制作、その後も『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』『さらざんまい』を発表している。初代SDの佐藤順一はその後も少女向け作品を多数制作し、本シリーズの劇伴を担当した有澤孝紀と『夢のクレヨン王国』、三代目SDを担当した五十嵐卓哉と『おジャ魔女どれみ』、二代目キャラクターデザインを担当した伊藤郁子と『プリンセスチュチュ』『魔法使いTai!』を発表、近年でも脚本家の坪田文と『HUGっと!プリキュア』『ワッチャプリマジ!』を制作している。五十嵐卓哉と榎戸洋司は『桜蘭高校ホスト部』でタッグを組んで以来、『STAR DRIVER 輝きのタクト』『キャプテン・アース』『文豪ストレイドッグス』を続々発表している。 シリーズ完結後の後番組には『キューティーハニーF』が放送され、三代目シリーズ構成だった山口亮太、『亜美ちゃんの初恋』でキャラクターデザインを担当した下笠美穂がメインスタッフに参加している。 ウラヌスとネプチューンの変身バンクの演出や原画手伝いを担当した『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明は、本シリーズが人気を得た理由について「あのアニメには中身がない」「キャラクターと最低限の世界観だけが存在する砂場のようなもの」と評しており、『エヴァンゲリオン』制作の参考にしたと述べている。庵野は本シリーズの劇場版一作目を劇場で3度鑑賞して貞本にビデオを見せていたようで、庵野の強い希望で主人公の碇シンジ役には地場衛の少年期を演じた緒方恵美が採用された。渚カヲルのモデルは庵野の友人である幾原で、葛城ミサトは月野うさぎ役の三石琴乃を見てイメージしたとされ、キャラクターデザインを担当した貞本義行は、ミサトの前髪のデザインは月野うさぎから拝借したと語っている(ミサト役が三石となったのは全くの偶然である)。綾波レイは水野亜美と土萠ほたるに似たキャラクターだが、綾波レイの名前は火野レイから名付けられた。また、貞本による漫画版『エヴァンゲリオン』の最終回は、本シリーズ第一期の最終回によく似た構図であった。
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