仕留人
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糸井貢 演 - 石坂浩二 芝居小屋 市村座の三味線弾き。糸井(中村)あやの夫で、主水、大吉とは義兄弟である。本名は吉岡以蔵(第2話)。 元は高野長英を師に持つ蘭学者であったが、蛮社の獄によって出奔し、お上に狙われる身となる。病弱なあやの薬代を得るため、仕留人となる。 気さくで優しい性格で、あやと穏やかに暮らしたいと願う。情に流されがちであり、裏稼業の意義に揺れ悩むが、仕上屋との抗争であやを亡くすと、プロの暗殺者としての自覚を持つようになる。 三味線の他に絵が得意で、後半は絵を売ったり、描き方を教える絵師として生計を立てている描写が見られる。得物も三味線の撥から矢立に変更している。 最終回で裏稼業に懐疑的になり、悪人が発した言葉に躊躇した結果、致命傷を受け、息絶えた。 亡骸は主水たちの手により、異国に向けて海に流された。 村雨の大吉 演 - 近藤洋介 墓石彫りの石屋。妙心尼(中村たえ)の情夫で、主水、貢とは義兄弟である。設定年齢は34歳(第15話)。 酒と女と博打が好きな坊主頭の男で情にもろい。主水からその腕前を認められ、仕留人となる。 不遇な過去を持ち、自分を拾って育ててくれた和尚をある経緯から殺めた罪で、島流しとなる。島から戻ってきた後はある殺し屋の元締の下で裏稼業に足を踏み入れ、名を上げるが、私欲で人を殺す生活に嫌気が差し、足を洗っていた。 殺し屋としてのプライドはあるが、それに意味を見出そうとする貢のことは理解できない。最終話の貢の問いかけに主水は答えられなかったのに対し、大吉は「食っていくため」と言い放っている。 最終回、貢の死を受け、妙心尼を残し、江戸を旅立つ。 鉄砲玉のおきん 演 - 野川由美子 女掏摸(スリ)で、仕留人の密偵。半次とともに、情報収集と仕留のサポートを行う。 『必殺仕置人』最終回で江戸を離れた後、半次と行動をともにし、長崎に旅立っていた。長崎で仕入れた怪しく珍しい物を江戸で売り、日銭を稼いでいる。半次が登場しなくなった後も彼女は登場し、変わっていく貢を心配していた。 貢を看取った後、江戸を一人で旅立つ。 おひろめの半次 演 - 津坂匡章(現・秋野太作) 仕留人の密偵。陽気で、お調子者の性格。おきんとともに、情報収集と仕置きのサポートを行う。 『必殺仕置人』最終回で江戸を離れた後、おきんと行動をともにし、長崎に旅立っていた。おきんを女房の様に考えていたが、おきんは別の男を愛して足抜けを図るなど、複雑な関係にある。かわら版屋は廃業し、作中では怪しく珍しい物を江戸で売るため、単身で長崎に戻っていた。 第15話を最後に姿を消すが、これは第14話と第15話が諸事情で入れ替わったためである。第14話は故郷の府中に戻り、彼の出自が明かされる話である。 中村主水 演 - 藤田まこと 北町奉行所の定町廻り同心。普段は「昼行灯」を装っているが、実際には頭の切れる策士で剣術の腕も立つ。りつの婿養子で、中村家の当主。 前作『必殺仕置人』に比べ、殺しを行う頻度は増えたが、情報収集や殺しの現場から奉行所の同心を遠ざけるなど、貢たちの援護に廻ることがあった。
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