京浜急行有料道路として再開後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 02:54 UTC 版)
「京浜急行線」の記事における「京浜急行有料道路として再開後」の解説
第二次世界大戦後、東京急行電鉄から分離独立した京浜急行電鉄が1950年に路線バスの運行を再開し、同時に有料道路の営業を開始した。高度経済成長期以降、鎌倉市の深沢地域、西鎌倉、および藤沢市の片瀬山などで大規模宅地開発があり、また三菱電機鎌倉製作所や国鉄大船工場といった大規模工場の増加など、沿線環境が変化し、平面交差する道路も増えたため、片側1車線の当道路は次第に自動車専用道路の趣を失い、地域の生活道路と化していった。数ヶ所に料金収受員を置いて有料道路を維持していたが、収受員の置かれていない交差点での流出入に対応できない状況となり、1984年に大部分が鎌倉市に売却され、1989年には残る区間も藤沢市に譲渡されたことで「有料道路」としての使命を終えた。 1948年(昭和23年)6月1日:京浜急行電鉄設立 1950年(昭和25年)7月5日:京浜急行電鉄、大船-鎌倉山-江ノ島バス路線運行開始 1950年(昭和25年)9月8日:京浜急行電鉄、大船-江ノ島間有料道路営業開始 1970年(昭和45年)3月7日:湘南モノレール線、大船-西鎌倉間が開業(鎌倉山付近を除き本路線上空に軌道を構築)※翌年7月1日に西鎌倉-湘南江の島間全線開通 1984年(昭和59年)7月1日:沿道の市街化のため事業継続が困難となり、鎌倉市部分5.7kmを市に9億8000万円で有償譲渡(藤沢市部分は引き続き京浜急行電鉄が所有・経営) 1989年(平成元年)3月31日:経営悪化と地元要望により、藤沢市部分1.1kmを市に無償譲渡 一般市道化されたとはいえ、自動車専用道路として建設されたために歩道がほとんど整備されておらず、両自治体によりモノレール駅周辺を中心に歩道整備が進められている。小袋谷跨線橋については、予定ルートが重なる都市計画道路腰越大船線の整備に併せて、神奈川県による架橋、歩道設置が実施される(大船立体)。2014年3月28日に旧橋の使用を終了したが、新ルートの暫定使用中は歩道整備は行われない。
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