亜型と株とは? わかりやすく解説

亜型と株

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:53 UTC 版)

インフルエンザウイルス」の記事における「亜型と株」の解説

同じA、B、C型ウイルス同士であってもエンベロープ表面上の分子であるヘマグルチニン赤血球凝集素 HA:haemagglutinin)とノイラミニダーゼNA:neuraminidase)という糖蛋白 の(C型ではヘマグルチニンエステラーゼ, HE)抗原性の違いから、それぞれ複数の亜型と株に分類されている。 A型インフルエンザウイルスは特に型の内部でのHANA違い大きい。抗原性大きな違いからこれまで16種類HAと9種類NA報告されており(1999年スウェーデン捕獲されユリカモメからそれまで知られていた15種類とは異なHA見出され2005年16番目のHAとして報告された)、その組み合わせによってH1N1〜H16N9までの亜型分類されるA型インフルエンザウイルスでは亜型異なると、宿主となる生物種異な場合がある。B型HANAおよびC型のHEは、A型比べる多様性低く亜型による分類行われない。 同じ型、同じ亜型内部であってもHANAには小さな変異がある。流行起こすウイルスには地域や年度によって違いがあり、として分離された場所と年度によって命名分類されるこの分類によってインフルエンザウイルスウイルス株は「A/ニワトリ/香港/258/97(H5N1)」「A/ワシントン/1/33(H1N1)」「B/上海/361/2002」のように、「A、B、Cいずれの属か」「分離され生物種ヒトの場合省略)」「分離された場所」「分離され順番」「分離された年度(1999年まで場合西暦の下22000年以降西暦4桁)」の順に表記し、A型場合は、最後に括弧内にHANA抗原型を書く形で表されるA型インフルエンザウイルスは、毎年流行する亜型異なるが、一シーズンについて見ると流行しているウイルス流行)は、世界各地でほぼ同一であり、同時に流行しているのは数種類にとどまる。この特徴は、ワクチンによる予防を行う上でも重要であり、発生早かった地域でのウイルス検出情報から、その年に流行する有効なワクチン予測され接種されている。一方B型インフルエンザウイルスにはこのような特徴はあまり見られず、変異の幅が少ないながら多種類の同時に流行する傾向がある。

※この「亜型と株」の解説は、「インフルエンザウイルス」の解説の一部です。
「亜型と株」を含む「インフルエンザウイルス」の記事については、「インフルエンザウイルス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「亜型と株」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「亜型と株」の関連用語

亜型と株のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



亜型と株のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのインフルエンザウイルス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS