井川湖と観光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 05:55 UTC 版)
井川ダムによって形成された人造湖は井川湖(いかわこ)と命名された。総貯水容量150,000,000トンは大井川水系最大であり、中空重力式ダムとしては金山ダム(空知川)に次ぐ規模の大きさである。井川湖ではヤマメ・コイ・マス等の釣りが可能で、井川湖より上流の新井川渓谷ではイワナやアマゴも釣る事が出来る。井川漁業協同組合の管轄であり、入漁料は年間鑑札4,000円、1日鑑札1,000円、ダム鑑札(1日券)300円となっており、釣具店で販売している。なお、アマゴの里付近1km区間はキャッチアンドリリース区間となっている。井川湖は遊覧船が運航している他、ダム - 井川本村間を井川湖渡船という渡し船が運航している。 井川ダム右岸には中部電力の井川展示館があり、ダムや水力発電の仕組みやPRを行っている。大井川電源開発の歴史を貴重な写真で紹介している他2階からはダムを一望する事が出来る。毎年11月には「井川ダム祭り」がダム完成より毎年実施されている。井川神社での神楽奉納や七五三といった神事、ダム事業殉職者慰霊祭や井川朝市・農産物品評即売会などが行われ、紅葉の見頃でもある事から多くの観光客で賑わう。また、井川在住の歯科医が個人で建立した高さ11mの井川大仏もあり、毎年4月と10月の第4日曜日には「井川大仏例会」が行われる。 この他井川湖周辺には1994年(平成6年)にオープンし、国内外5,000冊の絵本が収蔵されている南アルプスえほんの郷や静岡県内有数のオートキャンプ場で温泉も備えている南アルプス井川オートキャンプ場も至近距離にある。上流には畑薙第一ダム・畑薙第二ダムもあり、日本唯一の三連続中空重力ダムを見る事が出来る。そして南アルプス登頂のためのメインルートとして、7月の山開き以降は多くの登山客でも賑わう。 井川ダム・井川湖へは大井川鐵道井川線・井川駅下車徒歩5分、または静岡鉄道・新静岡駅、JR東海・静岡駅からしずてつジャストラインバス「畑薙第一ダム」行で約2時間の行程である。車では国道362号より静岡県道77号川根寸又峡線で長島ダムより接岨峡にそって林道を北上するか、同じく国道362号より静岡県道60号南アルプス公園線を北上、富士見峠を越えると到着する。 井川湖 井川展示館 赤石丸(井川渡船)
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