五感工房
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「東洋メディアリンクス」の記事における「五感工房」の解説
五感工房(ごかんこうぼう、通称GK、ジーケイ)とはかつて存在した日本の音響機器メーカーである。元々は東洋メディアリンクスの制作部門が独立したメーカーで、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)の発車メロディ等の納入をしていたことがある。2005年10月1日に、東洋メディアリンクスに再度統合されて消滅。 五感工房の発車メロディは1993年頃に制作され、1994年頃より実際に導入を開始した。高崎線への発車メロディの導入や、ATOS導入のため日本電音製の放送装置を置き換える際の中央線快速を中心に導入された。転調が多いのが特徴である。曲名は特になく、日本音楽著作権協会 (JASRAC) 登録の際に便宜的に付けられた「整理番号」がその代用となっている。鉄道ファンの中では独自に通称名を付け、その通称で呼んでいることもある。本項では整理番号の「JR-SH○」の形で表記する(例:JR-SH○、近郊○番)。作曲は塩塚博が担当している。整理番号に付くSHは、2011年2月18日のbayfm「ANSWER」出演時にShiozuka Hiroshiの頭文字であることを本人が語っている。 またバージョン違いがあり、数え方では改番するか後に「-1」をつけるかで意見が分かれる。 なお接近メロディも同時に複数制作され、こちらは一時期御茶ノ水駅、上越線の大沢駅や塩沢駅で使用されていた。内房線(九重駅 - 太海駅の各駅)の接近メロディとしても使用されている。 2009年12月にはクエイク(現:エグジットチューンズ)株式会社より同社の発車メロディをトランス調にアレンジしたCD「EXIT TRANCE PRESENTS 駅トラ」が発売されたほか、2011年1月には塩塚自身によるアレンジを収めたCD「テツノポップ」がユニバーサルミュージックより発売された。 代表的な発車メロディ 名称は塩塚のライブラリー整理番号を用いる。括弧内はJASRAC登録時に付けられた番号。 現在使われている曲 JR-SH1-1 (JR-SH1) - 東京駅、御茶ノ水駅、新橋駅 、渋谷駅 他 JR-SH1-3 (JR-SH1-1) - 横浜駅、信濃町駅、駒形駅他 JR-SH2-1 (JR-SH2) - 錦糸町駅、有楽町駅、東京駅、御茶ノ水駅他 JR-SH2-3 (JR-SH2-1) - 東京駅、五反田駅、浅草橋駅、中野駅、片倉駅 他 JR-SH3-1 (JR-SH3) - 根岸駅、新杉田駅、北本駅 他 JR-SH3-3 (JR-SH3-1) - 東京駅、渋谷駅、中野駅、しなの鉄道屋代駅 JR-SH4-1 (JR-SH4) - 根岸駅、新杉田駅、宮原駅 他 JR-SH5-1 (JR-SH5) - 東京駅、有楽町駅、熱海駅、信濃町駅 他 JR-SH5-3 (JR-SH5-1) - 熱海駅、北浦和駅、勝浦駅 、立川駅 他 JR-SH6-1 (JR-SH6) - 御茶ノ水駅、茅ケ崎駅 JR-SH7-1 (JR-SH7) - 茅ケ崎駅、本庄駅 JR-SH8-1 (JR-SH8) - 桶川駅、塩山駅 JR-SH8-3 (JR-SH8-1) - 勝浦駅 JR-SH9-3 (JR-SH9-1) - 御茶ノ水駅 以前使われていた曲 JR-SH6-3 (JR-SH6-1) - 立川駅 :駅のテナントの苦情により使われなくなったとの説と、「不協和音」という理由で近隣住民の苦情を取り上げたNHKの番組放送により使われなくなった説とがある。 JR-SH4-1 (JR-SH4) 半音下げVer. - 双葉駅 JR-SH3-3 (JR-SH3-1) 半音下げVer. - 東京駅 JR-SH5-1 (JR-SH5) 半音下げVer. - 東京駅 JR-SH8-1 (JR-SH8) 高音Ver. - 双葉駅 まだ使われていない曲 JR-SH1-2 JR-SH2-2 JR-SH3-2 JR-SH4-2 JR-SH4-3 (JR-SH4-1) JR-SH6-2 JR-SH7-2 JR-SH7-3 (JR-SH7-1) JR-SH8-2 JR-SH9-1 (JR-SH9) JR-SH9-2 詳細不明(使用されたとも未使用とも両説有り) JR-SH5-2 - 北浦和駅で使用されたとの説がある。
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