予選 感染(パンデミック)ゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 14:32 UTC 版)
「LIAR GAME」の記事における「予選 感染(パンデミック)ゲーム」の解説
感染症の流行(パンデミック)を模したゲーム。感染した人と接触すると病気が移るが、一定の条件下で「ワクチン」が作られ、それで病気を治すことができる。誰が感染しているのか分からない状況下で、自分が感染するのを避けつつ、ワクチンを増やすことが目的。ドラマ版では新型インフルエンザによる風評被害に伴い、ネーミングが「天使と悪魔ゲーム」とされている。ちなみに、参加者が多かったため、人数を絞る目的で行われた。 基本ルール 参加者は12人。各人に腕時計(に似た機械)が与えられる。各人の腕時計には以下の2種類のステータスが秘密裡に保有されている。「感染(インフェクティド)」か「正常(ノーマル)」か。 保有している「ワクチン」の数。 ステータスは専用の個室(検査ルーム)に入ることで自分だけが確認できる(「正常+2」・「感染+0」のように表示される)。このため、自分のステータスがどうであるかを他人に証明することはできず、また他人のステータスを知ることもできない。なお、検査ルームに入っている時間に制約はない。 初期状態では2人の感染者がいるが、誰が感染者なのかは公開されない。また初期状態では誰一人ワクチンを持っていない。 2人のプレイヤーが互いの腕時計を「接触」させることで、ステータスが以下のように変化する。正常者同士→2人とも正常のまま、両者ともワクチンが1つずつ増える。 アクティブワクチン(正常者が持っているワクチンのこと)未所持の正常者と感染者 → 正常者が感染者に。感染者は感染者のまま。ワクチンの数は変わらず。 アクティブワクチン所持者と感染者 → 正常者はアクティブワクチンを1本失った上で感染者になる。感染者はワクチンの数が変わらないまま正常者になる。 感染者同士 → 2人のワクチンの有無関係なく共に感染者のままで、ワクチンの数も変わらず。 なお同じ2人の組み合わせでワクチンが増えるのは1回限りで、既にワクチンを作っている組み合わせで再度接触してもはワクチンの数は増えない。またワクチンを持っている感染者は、腕時計のスイッチを押せば、自身のワクチンを1本失う事で正常者になることができる。 勝敗 ゲームセットの時点で「アクティブワクチンを4本以上持っている」という条件を満たしている者が6人以上いる場合、その全員が予選突破で、残りは敗退。 「アクティブワクチンを4本以上持っている」という条件を満たした者が5人以下の場合、ワクチン所有本数上位6人が予選突破となる。そのため、ワクチンが3本以下でも、うまく立ち回れば勝ち目はある(もちろん、多いにこした事は無い)。 詳細・備考 ゲーム開始前に練習として「模擬ゲーム」を行う。模擬ゲームの成績優秀者3人には、本番の感染者選びにおいてアドバンテージが付与される(後述)。 初期状態の感染者は以下のように選ぶ。模擬ゲーム : ランダムに2人を「感染者」に選ぶ。 本番 : 模擬ゲームの成績優秀者3人を除いた残り9人の中からランダムに2人が感染者に選ばれる。模擬ゲームの成績優秀者に与えられるアドバンテージはこれである。このアドバンテージは感染者にならないこと自体はもちろんのこと、感染者でないことが他のプレイヤーにも認知されることが最も大きい。 接触の際には強い光がでるので、腕時計を接触させたことを他のプレイヤーに隠すのは、他のプレイヤーがみんな接触しているどさくさに紛れない限り不可能である。 自分のステータスを他人に証明できないようにするため、以下のしくみが採用されている。一度つけた腕時計ははずすことができない。 検査ルームには1人で入った上で施錠しないとステータスは表示されない。2人以上で入った場合はステータスは表示されずブザーが鳴る。 検査ルームは全部で4つしかなく、全て使われている場合は誰かが検査ルームから出て来るまでその他の人は検査ルームに入れない。 検査ルームのドアはかなりぶ厚く、音がこもる。このため検査ルームの外から中の人の声の主を知るのは非常に困難である。 正常者が腕時計のスイッチを押した場合も自身のワクチンを1本失う。ステータスは正常のまま。 「接触」は腕時計の突起を合わせることで起こる。 ゲーム時間は30分を「1ピリオド」とし、10分のインターバルをはさんで3ピリオド、実質90分となっている。模擬ゲームは15分一本勝負。 インターバルには途中経過として、「現時点での正常者と感染者の人数」が発表される。発表は人数のみで、誰が感染者なのかやワクチンの数などの具体的な情報の発表はない。また、インターバルの最中は接触を試みても何の反応もない。 暴力行為は目に余るものだとペナルティー5000万円。 すでに接触したことのある組み合わせであってもそのとき正常者同士でなかった場合はまだその組み合わせでワクチンを作ってはいないので、後で両者とも正常になった際にワクチンを作れる。
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