主要生産型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 00:06 UTC 版)
「MiG-19 (航空機)」の記事における「主要生産型」の解説
MiG-19 (МиГ-19) 少数生産・配備された初期型。他の派生型に比べて垂直尾翼が小型であるなどといった相違点がある。量産化が急だったために性能上不満足な点が多かったとされる。武装は23 mm機関砲NR-23が3門。 MiG-19S(МиГ-19С) 本格的な配備型。さらに数種類のヴァリエーションに分けられる。初期の武装は30 mm機関砲NR-30 3門及び57 mmロケット砲のみであったが、後にR-3(K-13)赤外線誘導ミサイル2発を搭載できるよう改修された。その他武装にもいくつかのヴァリエーションがある。また、チェコスロヴァキアのアヴィア社でライセンス生産されたS-105では、垂直尾翼が大型化されている。MiG-19Sの後期型はMiG-19SF(МиГ-19СФ)と呼ばれる。 MiG-19P (МиГ-19П) イズムルード・レーダー搭載型。武装は23 mm機関砲2門及び57 mmロケット砲のみだったが、MiG-19S同様にR-3赤外線誘導ミサイル2発を搭載できるよう改修され、この改修型はMiG-19PT(МиГ-19ПТ)と呼ばれた。 MiG-19PM (МиГ-19ПМ) イズムルード・レーダー搭載型。武装はK-5(RS-1/RS-2U)指令誘導ミサイル4発のみ。MiG-19Pとは垂直尾翼の大きさが異なる。 殲撃六型 (殲-6, J-6, F-6) 中華人民共和国でライセンス生産された機体。複座の殲教六型(JJ-6、FT-6)や偵察機型の殲偵六型(JZ-6)など多くの発展型が開発され、各国に輸出された。本機はよく「MiG-19Sのコピー」といわれ両機はしばしば混同されているが、実際は搭載エンジンや機器などが異なる。搭載エンジンとの互換性の問題で、殲撃六型はMiG-19Sとは機種部の空気取り入れ口の形状が異なっており、また殲撃六型の後期型では垂直尾翼にドラッグシュート収納部が移設されているなどといった外見上の差異がみられる。また、初期型を除く多くの殲撃六型では、機関砲ノズルの形状もMiG-19Sとは異なっている。そのほか、中華人民共和国はソ連と断絶したアルバニアから複数のMiG-19PMを入手することに成功したといわれる。そこから中華人民共和国にもレーダー技術が齎されることとなった。量産されたレーダー搭載型としては殲撃六型甲型(F-6A)、殲撃六型乙型(F-6B)がある。なお最も多く生産されたレーダー非装備型は殲撃六型丙型(F-6C)、ショックコーンを装備し空気取り入れ口を大型化した発展型は殲撃六型新型(J-6Xin)と呼ばれる。 強撃五型(強-5, Q-5, A-5) 中華人民共和国で開発された攻撃機型。数種の発展型がある。中国人民解放軍では、空軍と海軍で運用されている。輸出も、パキスタン、バングラデシュ、朝鮮民主主義人民共和国、ミャンマーなど数ヶ国に対してなされている。 ※その他、ポーランドで「Lim-7」としてMiG-19がライセンス生産されたという誤認情報があった。 初期型のMiG-19 MiG-19S S-105 MiG-19P MiG-19PM
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