中央公園内
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 06:24 UTC 版)
「平和の鐘 (広島市)」の記事における「中央公園内」の解説
1950年代 現在 2代目の平和の鐘 上記の通り、1949年広島銅合金鋳造会建立の2代目の平和の鐘にあたる。 現存する他の平和の鐘が仏教式の梵鐘を採用している中、この鐘は初代の鐘にならい世界に平和をアピールするためキリスト教式の振り鐘を採用している。内径1.2m×高さ1.4m。また、被爆金属を溶かして鋳造されているところも特徴。平和の象徴であるハトや、「No more Hiroshimas」の英文、広島市章が刻まれている。 中央公園のこの区画は、戦後GHQ全面協力の下で大ホールを核に児童図書館や美術館を建てる構想により整備された区画で、まず1948年に広島児童文化会館が建てられ、そして翌年に第3回平和祭が同地で開催された。この平和の鐘はその平和祭で鳴らされた後、児童文化会館前に高さ約9mの鉄骨の鐘楼に据えられた。その後、平和記念式典では全く鳴らされておらず、管理する市も存在すら忘れさられていた。2013年に開かれた平和イベントで64年ぶりに鳴らされている。2015年からは、市民有志によって設立された「響け!平和の鐘実行委員会」の手で毎年8月6日にこの鐘を撞く式典がとり行われている。式典では、招かれた広島銅合金鋳造会の関係者のほか、一般市民を含めた参加者一同でこの鐘を撞く。 長期間放置されていたために、脚部が1メートルほど埋められて全体が低くなっていたほか、塔柱に取り付けられていた4つがいの鳩の銅製レリーフのうちの3つがいが失われたままであった。2020年に中央公園を会場として開催された全国都市緑化フェア(「ひろしま はなのわ 2020」)の終了後、会場の原状復帰の機会を利用して、2021年春に脚部の掘削によりもとに近い姿に復元された。また、残った1つがいの鳩を母型として改めて3つがいが鋳造し直され、同年8月6日にもとの場所に取り付けられた。鳩は「響け!平和の鐘実行委員会」の寄贈によるものである。 現在、旧市民球場跡地開発に伴いこの付近の再開発が決定しており、この鐘が保存あるいは解体されるのか市側は公表していない。
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