中国民主化は不可能か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 17:44 UTC 版)
「中国民主化運動」の記事における「中国民主化は不可能か」の解説
中国が民主化しないまま台頭を続ける中、中国の民主化は永遠に不可能ではないかという言論が出てきている。茂木誠は、Youtubeでの動画配信、ならびに著書の中で地政学、文明の生態史観、カール・ウィットフォーゲルの東洋的専制主義に触れ中国の民主化が困難な理由を説明している。同じく、文明の生態史観の解釈により楊海英は「中華文明から民主化は生まれず」と述べている。 石平は、著書「なぜ中国は民主化したくてもできないのか 「皇帝政治」の本質を知れば現代中国の核心がわかる」において、中国人は穏健な皇帝を持ち望む心情がありそれにより民主化できない理由を説明している。 日本国外の言論人では、香港の言論人陶傑は「中国の国土は、アメリカ、カナダ、ロシア、オーストラリアなどのように大きく、大きい国では国家の統治は難しくなる。しかも、中国人はアメリカやカナダに移民したがっている。中国は皇帝の文化があり、中国民主化のためには連邦制も難しく中国を小国に解体するしかない」と発言した。 李登輝は議員会館講演の中で、「現在の中華民国、中華人民共和国ともに中国五千年の歴史の延長にすぎず、中国はいまだに進歩と退歩を絶え間なく繰り返している政権にすぎない」「中国五千年の歴史は、一定の空間と時間のなかで、一つの王朝から次の王朝へと連結する歴史であり、新しい王朝といえども前の王朝の延長にすぎません。」と述べている。陳雲は香港城邦論(中国語版)の中で、「民主化した中国は共産中国より危険」と述べている。 スティーブン・バノンは中国民主化はフェイクであり、「4000年の歴史でも何も変わらなかった。アヘン戦争から太平天国の乱、日清戦争に義和団事件そして国共内戦を経ても文化大革命を経ても、中国は変わらなかった。今後も、短期間で中国に民主主義が根付くなんて意見はジョークとしか思えない。おふざけだ。」と述べた。 劉仲敬は大一統思想、大中華主義そのものが民主化を阻む要因だと考えた。中華民族の概念も否定し、諸夏主義を提唱した。
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