中国大陸カトリック教会との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:21 UTC 版)
「陳日君」の記事における「中国大陸カトリック教会との関係」の解説
陳は、中国政府を「邪悪かつ強硬」と強く批判している。 陳枢機卿は2008年11月にUCA Newsの取材を受け、バチカン国務長官タルチジオ・ベルトーネ(Tarcisio Bertone)枢機卿が同年4月23日に教皇庁が認可した90名の中国大陸の司教に手紙を送ったことを評論した。ベルトーネ枢機卿の書簡は、教皇は中国大陸全部の司教が、勇敢にその職務を履行して教会の普遍性を示し、並びに政府当局との直接に相互を尊重する対話を展開することで、更に広大な自由の空間を取得するように鼓舞していると指摘した。彼も司教達に団結するように促し、当局が彼等の「真の自由で共に集まり、真の自由で問題を探求する権利」、ならびに司教叙階は教皇庁が認可してから初めて進められるということへの保証を承認するよう要求した。 陳枢機卿は、教皇ベネディクト16世が2007年6月に「中国カトリック信者に宛てた書簡」中で教会の原則に触れており、教皇庁は中国大陸の司教が教会の教義を守るよう励ます必要があり、それは司教は今、彼らの牧職に相応な行為を表現するべきであり、司教は「英雄のような勇気」を備えていなければならず、それは教会の未来が彼等に掛かっているからであると指摘した。 彼は中国大陸の司教が最初のキリスト教殉教者である聖ステファノに倣うよう鼓舞し、彼等が「一切を無くす」ようなことはさせないという立場を表明した。 2018年9月22日、バチカンは中国政府と、長年対立していた司教の任命権について、暫定合意に至ったと発表した。これについて陳は、「ローマ法王庁は中国の信者を売り渡した。絶望している」と批判した。この暫定合意の内容は、詳細が明らかになっていないが、これについても「暫定合意の内容を秘密にしていることからも、相当に悪いものだろう」と指摘している。 なお、教皇フランシスコは2018年9月の合意の一環として、中国政府によって任命された司教7人を承認した。この事態に対し、2018年10月25日に陳日君は、「(教皇は)中国の体制を理解していない」、「この合意は中国における「真の教会の消滅」につながる」、「私が風刺漫画家なら、教皇がひざまずき、中国の習近平国家主席に天国の鍵を差し出して、『どうか私を教皇として認めてください』と言っている絵を描くだろう」等と再び厳しい批判を行っている。
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