世界展開と影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:09 UTC 版)
1975年のフランシスコ・フランコ体制の終焉と前後して海外進出が活発化し、1970年代には東南アジア、1980年代には北アメリカや主要地域以外のヨーロッパ、1990年代にはアジアの至る所にまで浸透した。それと同時にバルナットは地域限定のご当地特有のチュッパチャプスを採用し、ロシアではブルーベリー味、メキシコでは唐辛子風味、北欧やオランダでは塩味のチュッパチャプスが販売された。一方でコーラ味のバリエーションとイチゴ味のものは世界的に販売されている。 海外進出と共にチュッパチャプスは洗練された広告の一部として採用された。1970年代にアメリカ合衆国で放送された刑事ドラマ『刑事コジャック』では主人公のコジャックが喫煙と称してチュッパチャプスを咥える姿が描かれた。さらにハリソン・フォード、マドンナ、スパイス・ガールズなどといった著名人が愛好し、『バフィー 〜恋する十字架〜』や『スタートレック』といったテレビ番組の中でチュッパチャプスは登場人物のアイテムとして使用された。また、1995年には宣伝の一環としてロシアの宇宙ステーション・ミールの宇宙飛行士にチュッパチャプスが贈られた。 サッカー界では、1991年に当時FCバルセロナの監督を務めていたヨハン・クライフが、15歳の時からあった喫煙の習慣が原因で心筋梗塞を発症して医師から禁煙を言い渡されたことがきっかけで、タバコの代わりにベンチでチュッパチャプスを舐めていたが、クライフがチュパチャプスを咥える姿は頻繁にテレビ放送に映されるようになった。その後、バルナットは宣伝広告のためFCバルセロナの伝統色である青と赤の色彩に彩られた大きなチュッパチャプスをホームスタジアムのカンプ・ノウに展示すると、すぐにマスコット的存在となった。 同社は1998年にフランスで行われた1998 FIFAワールドカップ決勝の直前にサッカーフランス代表の選手達にチュッパチャプスを贈った。フランス代表はこの大会で優勝を果たすと、その後も縁起担ぎの一環としてチュッパチャプスが採用された。あるフランス人の論文によると適度な糖分の摂取はスポーツ選手の緊張緩和に役立つのだという。 1995年のアメリカン・ミュージック・アウォードでは、ウィー・アー・ザ・ワールドの発表10周年を記念してこの授賞式に出席したアーティストによる合唱が行われたが、そこに居合わせたプリンスが歌うことを拒否して、ステージ上で延々とチュッパチャプスを舐めている姿が放映された[要出典]。 スペイン人MotoGPライダー・ホルヘ・ロレンソのスポンサーを務めていたことがある。彼は、レース後表彰台でもチュッパチャプスを舐めていた。さらに以前には、同じくスペイン人ライダーのエミリオ・アルサモラをスポンサードしていたこともあった。2人共、チュッパチャプスヘルメットを着用していた。
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