世界で成功を納めた新世紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:41 UTC 版)
「ロッテ製菓」の記事における「世界で成功を納めた新世紀」の解説
1990年代と2000年代、ロッテ製菓はさらなる成長のために国際市場に目を向けた。同社は1970年代後半に、韓国以外で最初の国際展開を行った。 1978年には米国に子会社を設立し、ミシガン州バトルクリークに工場を開設した。その後、グループの米国でのプレゼンスはシカゴに営業拠点を置くまでに拡大し、グループのチューインガムとクッキーの販売をサポートした。 1990年代、ロッテ製菓はより身近なアジア市場に目を向けた。1989年にタイに子会社を設立し、キャンディーや菓子の製造と販売を開始。 1993年、インドネシアに参入し、ジャカルタに子会社を設立。その後、中国本土市場向けの合弁会社を設立、1994年に北京に工場を置き、2005年に合弁を解消して単独事業に移行した。1995年にフィリピンに進出し、マニラに販売および流通子会社を設立。 1年後の1996年には、ベトナムのホーチミンでも生産および販売事業を開始した。 製品開発を継続することで新たな成功を収めたロッテは1996年、日本でチョコレートゼロを発売し、世界初のシュガーレスチョコレートであると主張した。翌1997年、ロッテは日本で初めてキシリトールベースのチューインガムを発売。キシリトールは他の甘味料とは異なり、噛んだときに酸を生成しなかったため、同社はチューインガムを虫歯対策製品として宣伝することができた。キシリトールベースの製品の開発に対する同社の関心は、甘味料としてキシリトールを含む飲料であるキシリトールファミリーボトルの発売を含め、2000年代まで続いた。 2005年、同社は歯磨き機能を持つチューインガム・ノータイムを発売した。 日本のロッテは2002年、牛肉の表示偽装問題を抱えた雪印乳業との合弁会社ロッテスノーを設立、日本での冷菓事業を拡大した。ロッテスノー社はロッテが80%を所有し、スノーブランドのアイスクリーム製品の生産を開始した。 2005年、同社は中国での事業を拡大し、青島に本拠を置くJinhuShipinを買収。その動きは、世界規模で主要な製菓グループになるというグループの戦略の一部と見なされていた。 シンはロッテの経営に長く関わり、その後子供たちや他の家族も経営陣に加わった。シンは60年足らずで、ロッテを小さなチューインガム工場から世界トップクラスの菓子グループの1つに押し上げた 。 2017年10月12日、ロッテ製菓は持株会社制に移行するため会社分割を行い、ロッテ持株の設立を発表した。
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