不正解時の罰則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 02:15 UTC 版)
解答権を得た人が間違えたり、猶予時間内に答えを出さなかったりした場合(これを一般的に「お手付き」「誤答」「間違い」「不正解」と称する。本項では「不正解」で統一する)、その解答権を得た者に何らかの罰則(「ペナルティ」とも称す)を与えることがほとんどである。 解答権一時剥奪 一時的に解答権を失う。番組やルールによって罰則内容が異なり、次のようなパターンがある。団体戦形式の場合にはチーム全員の解答権が剥奪されることもある。該当問題のみの解答権剥奪…一定時間または正解者が出るまでその問題の解答を受け付ける形式では該当問題の解答権を失う。一定時間経過または一定回数不正解が出るか参加者全員が不正解で次の問題に移行することもある。『カルトQ』ではこの形式が採用されていた。 該当問題以降規定数解答権剥奪…不正解者は該当問題の次の問題から規定回数解答権を失う。いわゆる「n回休み」(n=数字、「n休」ともいう。例えば「5○2休」(ゴマルニヤスまたはゴマルニキュウ)ならば「5問正解で勝ち抜け、不正解は次の問題から2問休み」を意味する。)はこれにあたる。 次の不正解者が出るまで解答権剥奪…不正解者は次の不正解者が出るまで解答権を失う。ルールによっては解答者が出なかった問題(「キャンセル」または「スルー」ともいう)が発生した場合解答権が復活することもある。 解答権移動 他の解答者に解答権が移動する。ルールの性質上1対1の対戦形式で用いられることが多い。ルールによっては問題を全文読み上げの上で次の解答者に解答権を移動させることもある。また1対1の対戦形式の場合はあとに解答する側は得点のチャンスとなる。 減点 不正解者が持っていた点数がいくらか減らされる。基本的には正解時の得点分や1ポイントや10点など、減点される点数は一定だが、『クイズ・グランプリ』など問題や時と場合に応じて減点の量が変化するルールもある。また、1回休みなどと複合させたり正解時+1ポイントに対して不正解だと-2ポイントとペナルティを厳しくしたり一定ポイントまで減点された場合失格というルールもある。『アップダウンクイズ』では解答者が不正解だった場合解答者の持ち点を0点にされてしまう。 対戦相手に加点 おもに1対1の対戦形式で用いられ、不正解者のポイントは現状維持で対戦相手にポイントが加点される。勝利条件が規定数ポイント獲得の場合、不正解で決着がつくこともある。 失格 クイズへの参加権を剥奪される。罰則の中でも特に重い為、大抵は3回や5回など、ある程度までは猶予を与えられるが(いわゆるn×ルール)、参加人数が多いルールでは、1問不正解だけで失格にさせられる場合もある。また、失格条件が規定回数不正解の場合不正解で決着がつくこともある。勝ち抜け正解数とセットで、「m○n×」と呼ばれることも多い。例えば、「7○3×(ナナマル サンバツ)」ならば、「7問正解で勝ち抜け、3問不正解で失格」を意味する。またルールによっては連続不正解で失格とする場合もある。 何らかの行為を強いる 不正解者に何らかの行為を強いらせて、クイズへの参加を阻んだり、単に妨害・危害を与えたりする。代表例として、『アメリカ横断ウルトラクイズ』においては、不正解者にある一定の距離を走らせて、一時的にクイズから離脱させるルールが多く(ペナルティを行っている間はクイズに参加できないため、結果的にペナルティ執行中分休みになる)、『ダイビングクイズ』では、座っている滑り台の角度を上げて、クイズに参加し続けるのを困難にさせられる。なお、これらはクイズ参加中に実施されるものであるため、クイズ終了後に実施される罰ゲームとは異なる。
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