不定冠詞を伴う慣用表現とは? わかりやすく解説

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不定冠詞を伴う慣用表現

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 09:16 UTC 版)

英語の冠詞」の記事における「不定冠詞を伴う慣用表現」の解説

総称的に「...というもの」「すべての...」と述べる際に、例えば A dog is faithful.(「というものは忠実だ」)などと言い、この場合の「a」は「any」「every」に相当する。「dog」を複数形にして Dogs are faithful. と言い換えても意味は同じで、定冠詞単数形の The dog is faithful. も可だが、これを仮に Some dogs are faithful. とすると、「忠実な犬もいれば、そうでないもいる」というニュアンスになる。 数量表現可算集合名詞とともに慣用法的に a dozen eggs(1ダースの卵)、a loaf of breadパンひとかたまり一斤パン)、a few少数の)、a great deal (of...)(多量(の...))、a quarter4分の1)などと言う数詞とともに a hundred books100冊の本)、a million dollars100万ドル)などと言う。なお、「200冊の本」「300ドルと言う場合も「hundred」「million」は複数形はならずtwo hundred booksthree million dollars と言う単位表現とともに、「...あたり」「...につき」「...ごとに」という意味で前置詞として用いられ、「per」(60 words per minute)と同じ働きをするが、日本語訳では略されることもある。例えば、60 words a minute(1分あたり60語)、once a day1日1回)、five dollars a yard(1ヤードごとに5ドル)、10 cents an ounce(1オンスあたり10セント)など。なお、この用法における「a」「an」の語源不定冠詞のそれとは異なり古英語の「on」(...につき)に由来する。 「...of a...」 の語順で、「同一の」「同じ」(the same)を意味する例えば、They are all of a mind.(「全員、同じ気持ちである」)、be of an age((複数の人が)同じ年齢である)、three of a kindポーカーの”スリーカード”)、You're two of a kind.(「君たち一つ穴のむじなだ」「君たちは(性格などが)そっくりだね」)、Birds of a feather flock together.((ことわざ)「類は友を呼ぶ」)など。 「a...of a...」 の語順で、「...のような...」を意味する例えば、an angel of a boy天使のような少年=とてもかわいらしい少年)、a monster of a book化け物のような本=分厚い本)など。 「not a...」 の語順で、強い否定を表す。例えば、There was not a cloud in the sky.(「空にはひとつなかった」「全くなかった」=「晴れ渡っていた」)、Not a chance!(「そんなの、有り得ないよ」「絶対ダメだね」)など。しかし、「no」+名詞語順の方が強い否定を表す場合もある。例えば、He is not a doctor.(「彼は医者ではない」)よりも He is no doctor.(「彼は医者なんてもんじゃない」)の方がニュアンスが強い。 序数とともに分数(「...分の1」)を表す。例えば、a third3分の1)、a hundredth100分の1)など。この場合「one」同義で、それぞれ、one third、one hundredthと言い換えることも可能である。「3分の2」は two thirds となる。 序数とともに、「もう...度(...つ、...人)」などを意味する例えば、He tried a third time.(「彼は(2度失敗の後)もう1度やってみた」)、You won't get a second chance.(「こんな機会もうないぞ」)、There was a fifth man.(「(4人だけだと思っていたら)もう1人いた」)など。 「a」+形容詞可算名詞複数形語順で、まとまった数を表す。例えば、a full thirty days(まる30日間)、an estimated 100,000 illegal immigrants推定10万人の不法移民)など。 「少し」「ちょっと」の意味で、for a while や for a period of timeしばらくの間)、at a distance(少し離れて)などと言う。It rained for a time.(「ずいぶん長いこと降った」)のように、「かなりの」「すごい」というニュアンスを持つこともある。 形容詞最上級とともに用いられると、「とても」「非常に」という意味になる。例えば、It was a most beautiful sight.(「とてもすばらし光景だった」)は、定冠詞使った It was the most beautiful sight.(「最もすばらし光景だった」)とはニュアンス異なる。 「a」+名詞+「and」+(「a」)+名詞という語順については、下記#無冠詞参照

※この「不定冠詞を伴う慣用表現」の解説は、「英語の冠詞」の解説の一部です。
「不定冠詞を伴う慣用表現」を含む「英語の冠詞」の記事については、「英語の冠詞」の概要を参照ください。

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