上野千網谷戸遺跡出土品
主名称: | 上野千網谷戸遺跡出土品 |
指定番号: | 404 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1984.06.06(昭和59.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 縄文 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 干網谷戸遺跡は、足尾山地から流れる渡瀬川が平野部(桐生市)に流入した地域の左岸に形成された第三河岸段丘上の端部近くに位置する縄文時代後・晩期の集落跡を中心とした遺跡で、昭和二十三年来、二十数回の発掘調査により八棟の住居跡が確認されている。このうち今回指定されたものは、昭和五十二年から発掘された第一号・第四号住居跡出土品の一括である。この二つの住居跡には、多量の土製耳飾がみられる。その主体となるものは大形透彫耳飾で、この種の耳飾は大きさに従って、その形が臼形から環状体に変化する。通常耳飾の場合、土器にみられる主文様の三叉文は従文様となり、三叉文から派生した半肉彫状の重花弁文がからみ合ったように環体の円周を構成してくるが、ここでも同様の形態を呈している。技巧的にも優れており、縄文時代の繊細で緻密な工芸技術の一端をよく示したものといえる。更に玉類をはじめ多数の石鏃、石斧などの石器類、骨角器、土製品など多量の遺物は、住居跡から窺える縄文時代晩期の生活様相の復元に、示唆的な内容をもつものとして注目される。特に、関東地方のこの時期の住居跡の全貌とともに、伴出遺物が質量とも豊富にまとまりをもって検出されることが比較的少ないなかで、本遺品の一括は、その全容を明らかにしたものとして貴重な存在である。縄文時代晩期の文化をみるうえに、欠くことのできない重要な一括資料であり、その学術的価値にはきわめて高いものがある。 |
考古資料: | 三重県縄生廃寺塔心礎納置品 上総木更津金鈴塚古墳出土品 上野前橋天神山古墳出土品 上野千網谷戸遺跡出土品 上野国保渡田薬師塚古墳出土品 上野国八幡観音塚古墳出土品 上野国山王廃寺塔心柱根巻石 |
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