上流部の河川整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:38 UTC 版)
「大津川 (千葉県)」の記事における「上流部の河川整備」の解説
関根橋より上流区間については整備が着手されないままであったが、1980年代以降に鎌ケ谷市内の都市化が急激に進行。下流部の整備進捗を待つ状況ながら、早期整備が望まれていた。鎌ケ谷市は1983年(昭和58年)3月24日に白幡橋より上流を準用河川に指定。1988年(昭和63年)に準用河川区間の河道整備計画を策定し、河川幅2.8 - 4mでの柵渠・木柵で整備を進めた他、毎年度の浚渫を行った。支流の長谷津水路でも1984年(昭和59年)度から1993年(平成5年)度までボックスカルバートの敷設などの整備が進められた。千葉県も1992年(平成4年)度に白幡橋から山王橋までの810mについて河道掘削・浚渫を先駆けて実施し、準用河川区間の水位が下がるなどの効果を得られた。その後千葉県は1993年(平成5年)度より関根橋から白幡橋までの河川整備計画の策定を開始しているが、現在の整備完了区間はまだ関根橋まで達していない。完了予定年度は示されていないが、鎌ケ谷市内に至るまではかなりの時間を要するとされている。 源流部における調整池の整備も同時並行で実施されている。1992年(平成4年)度から1994年(平成6年)度にかけて、柳沢水路の水源に五香一文字貯留池(松戸市五香六実・容量8,300㎥)が整備され、松戸市・鎌ケ谷市で流域面積比(68:32)に応じて総事業費4億7,500万円を負担した。その間1993年(平成5年)度に長谷津水路にて、上流部の水路拡幅が鎌ケ谷市単独事業として行われ、拡幅部分が長谷津貯留池(鎌ケ谷市南初富2丁目、容量1,000㎥)となった。串崎新田水路においても串崎新田貯留池の整備(容量8,000㎥目標)が進められており、2006年(平成18年)度に基本設計・場所選定が行われ、2007年(平成19年)より地質調査・用地取得が開始された。用地取得の進展に合わせて2008年(平成20年)度と2010年(平成22年)度に部分工事がなされ、暫定形(容量計540㎥)として供用開始している。2014年(平成26年)度に更なる増強が行われ、容量2,300㎥となる予定。長谷津水路上流の南初富5丁目においても2013年(平成25年)度より貯留池(容量965㎥)の整備が開始された。現在は串崎新田貯留池の増強・南初富5丁目貯留池の整備が鎌ケ谷市で進められているところである。
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