三宮本店
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かつて全国一の売上を誇り、大型家電量販店の先駆けとなった店舗である。 1971年(昭和46年)に、本社を置く神戸の三宮に大型店舗を開業させたのを機に、家電量販店へと転換した。1980年代には、現在はユザワヤに売却された建物に「南館カーサ」を開店、家電以外の生活用品を幅広く取り揃えるという東急ハンズに似た趣向を模索した。1994年(平成6年)3月12日には、「関西初のコンピューマート」として星電社のパソコン関連売場の名として長く使われた「PC-PORT」を開店、今日の大手家電量販店が展開する総合性・先進性を兼ね備えた売場作りがなされていた。 阪神・淡路大震災前には総売上高の42%を稼いでいた。 1995年(平成7年)1月17日の阪神・淡路大震災により本館が全壊したが、三宮周辺だけで約60億円に上る復興費用を掛けて1998年(平成10年)3月に三宮本店を当時は全国最大の家電店として再建した。 しかし、再開業初日の入店待ち行列がJRと阪神の元町駅までの約500mとの同社幹部の予想に反しわずか100mに満たず、来賓の同業他社の幹部から「こんな寂しい開店日になるとはね」と云われるほどの来店者に留まった。震災後に他店舗を閉鎖したにも拘らず震災前の42%から35%へと当社の総売上高に占める三宮本店の比率が下がり、売上は回復できなかった。 こうした売上の伸び悩みを受け、南館を閉鎖して手工芸用品専門店のユザワヤに貸し出す など売場の再編も進められた。 神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申し立てて破綻した後の2002年(平成14年)10月26日には地下1階と地上1階に映像ソフトの品ぞろえが当時関西一という支援企業のカルチュア・コンビニエンス・クラブが運営するレンタルビデオ店「TSUTAYA」を開業させる形で改装してハードとソフトの連携で相乗効果が発揮させる複合型家電店として新装開店した。 2006年(平成18年)には全面改装して家電製品を中心とした生活空間づくりを提案する売場構成に転換、2008年(平成20年)末から三宮本店の全フロアで複数の商品を組み合わせたセット販売に取り組むなど提案型の販売戦略の展開を他の店舗に先駆けて進めた。 2009年(平成21年)7月3日にヤマダ電機のフランチャイズ店に切替えた際には当店のみLABI三宮としてLABIの店名が採用された。
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