三家和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 09:49 UTC 版)
あるプレイヤーの打牌に対し、3名のプレイヤーが同時にロンを宣言することを「三家和」(サンチャホー)または「トリプルロン」「トリロン」と言う。三家和はまれにしか発生しないが、発生した場合の取り決めには以下のように差がある。 頭跳ねのルールに則り、放銃者の下家の和了のみを認める 全員の和了を認めず、その局は点棒のやり取りナシの流局とする(三家和による流局) 全員の和了を認める 右図は、西家の打ったに対し3人がロンを宣言した図である。五索のノーチャンスを頼りに切り出した最も安全そうな牌だったが、3軒リーチの3人から同時にロンの声が掛かった。 1.の頭跳ねのルールでは、放銃者から最も近い位置にいる北家のみが和了を認められ、東家と南家は和了を認められない。西家の支出は北家への8000点だけで済む。 2.の「三家和は流局」のルールでは、いずれの3人も和了を認められず、点棒のやり取りを一切伴わない流局となる。連荘とするか親流れとするかは取り決め次第であるが、連荘とする場合は次局は東1局1本場、親流れとする場合は次局は東2局1本場となる。 3.のトリプルロンありのルールでは、西家は北家に8000点、東家に12000点、南家に8000点を支払う。トビありのルールならば計28000点の放銃で西家は飛び、東1局で半荘終了となる。3本出ていたリーチ棒は、放銃者の西家から最も近い位置にいる北家が回収する。西家が飛ばなかった場合に連荘とするか親流れとするかはダブロンにおける取り決めに準ずる。 1.から3.のいずれを採用するかは取り決め次第だが、ダブロンなしとするルールの場合は同時にトリプルロンもなしとすることが多い。その場合、上家取りの和了(右図では北家の和了)を認めるルールと、三家和による流局とするルールに分かれる。ダブロンありとするルールの場合も同様で、ダブロンありならトリプルロンもありだとするルールと、ダブロンはありでも三家和は流局であるとするルールに分かれる。
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