リアプロジェクションとは? わかりやすく解説

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リアプロジェクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 22:24 UTC 版)

スクリーン・プロセス」の記事における「リアプロジェクション」の解説

演技する俳優背後専用のリアタイプ・スクリーンを設置しスクリーンの裏側から別に撮影した映像映写機投影しつつ、スクリーン前の俳優演技同時に撮影する技法スクリーン投射され映像南極であればあたかも俳優南極演技しているかのように見える。画面中央明るくなってしまうホットスポット現象回避のため、スクリーン映写機の距離は多くとる必要があり、大きなスタジオを必要とする。またレジストレーション安定した特殊な映写機カメラシャッター同期不可欠で、初期にはシャフトドライブ機械的に連結したり、セルシンモーターで電気的に同期させた。現在は電子制御同期させる。 高コントラスト微粒子結果を望む場合スクリーン素材トレーシングペーパースリガラスのような見た目白いもではなく、“ポラコート”(商品名)等のようなニュートラルグレーに着色されマット質感のものを使う。カメラ被写体のための照明干渉し投射映像コントラスト低下する事を防ぐためである。乗り物コックピット場面など、スクリーンカメラの間に入るものの面積が多い場合適する。 レイ・ハリーハウゼンダイナメーション(Dynamation、コマ撮りアニメ)などの背景にも使われており、実写アニメーション素材合成使われることも多かったコマ撮りの際には、オプチカル・プリンター使われるレジストレーションピンを内蔵した合成用カメラと同精度プロジェクター使用し投影光量十分に小さくする。コマ撮りでは投影映像フィルム1コマ映写時間極端に長くなり、光熱負荷によるフィルム変性無視できないからである。変性しカーリングすると投射映像フォーカス変化してしまう。*当然の事ながら、通常の映写機光量静止したフィルム与えたら、あっという間に焼けて穴があいてしまう。 モノクロ映画時代過去の技術思われがちだが、『ブルーサンダー』のコックピットシーン風防ヘルメットバイザー写り込む効果ねらって使われたり、特にジェームズ・キャメロンはリアプロジェクションを好んで多用していた(『ターミネーター』『ターミネーター2』等)。特殊な使われ方として、『アビス』小型潜行艇のミニチュアに超小型プロジェクター仕込んで潜行艇の球状の窓に見え乗員表現をしている。 現在ではデジタル技術の方が自由度結果良いために殆ど使われることはない。

※この「リアプロジェクション」の解説は、「スクリーン・プロセス」の解説の一部です。
「リアプロジェクション」を含む「スクリーン・プロセス」の記事については、「スクリーン・プロセス」の概要を参照ください。

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