リアプノフスペクトラムによる分類とは? わかりやすく解説

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リアプノフスペクトラムによる分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/30 20:14 UTC 版)

非線形振動子」の記事における「リアプノフスペクトラムによる分類」の解説

力学系のうち、ハミルトニアンがありエネルギー保存成り立つ系では、リウヴィルの定理により、相空間体積保存される。これを保存系と呼ぶ。一方現実存在する系は、相空間体積時間の経過につれて減少してエネルギー散逸し最終的には0となる。これを散逸系と呼ぶ。散逸系多くは、固定点など特殊なもの除いて非線形振動子分類される散逸系におけるエネルギー遷移を示す方法として、各次元における変数指数拡大率であるリアプノフ指数がある。n次元におけるn個のリアプノフ指数の組をリアプノフスペクトラムと呼ぶ。非線形振動子は、リアプノフスペクトラムによって次の3種類に分類されるリミットサイクル周期解リアプノフ指数の1個が0、他の全てが負であるもの。解の軌道アトラクター)は閉じた弧を描き、ある時間経過後に元に戻る。初期値無関係一定の振動発生するものはリミットサイクル振動子呼ばれるリミットサイクル振動子有名なものにVan der pol振動子がある。 トーラス リアプノフ指数のn(>1)個が0、他の全てが負であるもので、2つ周期持ちその比が無理数であるもの。アトラクタートーラスを描く ストレンジアトラクター リアプノフ指数の1個以上が正(全てのリアプノフ指数の和は負)であるもの。アトラクター軌道一定しない時間平均的に安定)。

※この「リアプノフスペクトラムによる分類」の解説は、「非線形振動子」の解説の一部です。
「リアプノフスペクトラムによる分類」を含む「非線形振動子」の記事については、「非線形振動子」の概要を参照ください。

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