リアノジンとは? わかりやすく解説

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リアノジン

分子式C25H35NO9
その他の名称リアニシド、リアノジン、リアネックス、リアネクセル、Ryanex、Ryanexcel、Ryanicide、Ryanodol 3-(1H-pyrrole-2-carboxylate)、Ryanodine、リヤノジン
体系名:リアノドール3-(1H-ピロール-2-カルボキシラート)


リアノジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:21 UTC 版)

リアノジン
識別情報
CAS登録番号 15662-33-6
PubChem 5114
ChemSpider 16736002
KEGG C08705
MeSH Ryanodine
ChEBI
ChEMBL CHEMBL612231
4303
特性
化学式 C25H35NO9
モル質量 493.55 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

リアノジン(Ryanodine)は中南米産のヤナギ科イイギリ科)樹木Ryania speciosaから得られる有毒アルカロイドである[1][2][3][4]

リアノジン受容体は動物の横紋筋にあるカルシウムチャンネルとして同定された。これにリアノジンが結合すると筋小胞体中のカルシウムイオンが放出され、持続的な筋収縮をひき起こす。またその他の多くの細胞にもリアノジン受容体が存在し、カルシウムによる細胞機能の調節に関与することが明らかにされている[5]

出典

  1. ^ Kelly, R. B.; Whittingham, D. J.; Wiesner, K. (1951). “THE STRUCTURE OF RYANODINE. I”. Can. J. Chem. 29 (11): 905–910. doi:10.1139/v51-105. 
  2. ^ Wiesner, K.; Valenta, Z.; Findlay, J.A. (1967). “The structure of ryanodine”. Tetrahedron Lett. 8 (3): 221–223. doi:10.1016/S0040-4039(00)90521-5. 
  3. ^ Wiesner, K. (1968). “The structure of ryanodine”. Collection of Czechoslovak Chemical Communications 33 (8): 2656–2665. doi:10.1135/cccc19682656. ISSN 0010-0765. 
  4. ^ Srivastava, Surendra Nath; Przybylska, Maria (1968). “The molecular structure of ryanodol-p-bromo benzyl ether”. Can. J. Chem. 46 (5): 795–797. doi:10.1139/v68-133. 
  5. ^ Santulli, Gaetano; Marks, Andrew (2015). “Essential Roles of Intracellular Calcium Release Channels in Muscle, Brain, Metabolism, and Aging”. Current Molecular Pharmacology 8 (2): 206–222. doi:10.2174/1874467208666150507105105. ISSN 1874-4672. 

リアノジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:24 UTC 版)

リアノジン受容体」の記事における「リアノジン」の解説

植物アルカロイドであるリアノジンは、この受容体命名の元となったものであり、非常に貴重な研究ツールとなった。リアノジンは過渡的なカルシウム放出阻止できるが、低用量では持続的累積性のカルシウム放出阻止しない。リアノジンとリアノジン受容体(RyR)との結合使用依存性 であり、それはチャネル活性化された状態で固定されることを意味する低濃度(<10µMnMレベルでも作用する)では、リアノジンはRyRを長時間透過性半開き)状態にロックしてその内貯蔵していたカルシウム使い果たす。 しかし高濃度(〜100µM)では、不可逆的チャネル開口阻止する

※この「リアノジン」の解説は、「リアノジン受容体」の解説の一部です。
「リアノジン」を含む「リアノジン受容体」の記事については、「リアノジン受容体」の概要を参照ください。

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