ヤナ教授とハロルド・サクソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 19:10 UTC 版)
「マスター (ドクター・フー)」の記事における「ヤナ教授とハロルド・サクソン」の解説
2005年に番組が復活したとき、9代目ドクターは自分以外のタイムロードが全てダーレクとともにタイムウォーで命を落としたと確信していた。 シリーズ2およびシリーズ3ではハロルド・サクソンあるいはサクソンという名前の人物が複数のエピソードで言及されている。ヴィクター・ケネディの読んでいる新聞記事に「サクソンが64%でリードしている」と記載されていた。ラクノスの宇宙船に対してイギリス軍に攻撃を命じたのはサクソンであり、地球外生命体の存在をサクソンが証明したというニュースも放送され、サクソンへの投票を呼び掛ける張り紙も確認された。マーサ・ジョーンズの母フランシーヌは娘にドクターは危険だと電話で警告しており、その情報源はハロルド・サクソンであった。 また、西暦50億43年で10代目ドクターと再会したフェイス・オブ・ボーは彼に「君は一人ではない(You Are Not Alone.)」と告げている。 後にドクター達が出会ったヤナ教授がマスターの仮の姿であり、タイム・ウォーから逃れるために人間になって宇宙の終焉時代に潜んでいたことが明かされる。ドクターとジャック・ハークネスの会話を聞いているうち、自らの持っていた銀時計に興味を抱き、それを開いてマスターの魂が再び肉体に宿って生物学的にもタイムロードとして復活する。チャン・ゾーに撃たれたマスターはドクターのターディスを奪ってジョン・シムが演じる若い姿へ再生し、21世紀へ逃亡した。 マスターはターディスをパラドックス・マシンに改造して歴史改変を可能とした上でハロルド・サクソンとして活動を始め、ルーシー・サクソンを娶り、マーサの家族を拉致してトーチウッドメンバーをヒマラヤ送りにする。自らが開発に携わった空中空母ヴァリアントでアメリカ合衆国大統領を間接的に殺害し、自身が連れてきた球体型異星人トクラフェインを駆使して地球を征服した。マスターは頭の中で鳴り響くドラムの音に支配されており、彼が8歳のときにタイム・ヴォルテックスを覗いて精神を病んだことがドクターの口から語られている。地球を征服した後に地球上に大規模なミサイル基地を建設して宇宙戦争を企てていたが、1年をかけたマーサの計画により阻止され、パラドックス・マシンも破壊されて歴史が元に戻り、ルーシーに射殺され再生せず死を選んだ。 遺体はドクターが火葬したが、マスターの信奉者により指輪が回収されており、復活の儀式が執り行われる。ルーシーの妨害によってマスターは不完全な状態で蘇生し、電気エネルギーを放つ食欲に飢えた白髪の怪物となる。全人類を自分と同一の存在にする装置を開発して起動し、いまだ消滅していなかったドラムの音の解決を図る。ドラムの音はタイムロックから脱出しようとしていたガリフレイの最高評議会により仕掛けられたものであると発覚し、狂気の元凶であるラシロンを前にしたマスターはドクターと協力して彼らをタイムウォーの時代へ戻した。このときドクターは地球に残されたが、マスターはタイムロードとともにガリフレイに引き戻された。 この後のマスターの物語はオーディオドラマや小説やコミックで様々に描かれていたが、2017年に本編で再登場を果たす。ブラックホールの重力圏から逃げられなくなったマスターは惑星モンダスのコロニーシップの最下層で生活し、病人や負傷者をサイバーマンにアップグレードしていた。12代目ドクターのコンパニオンであるビル・ポッツをもサイバーマンに改造し、さらに未来の自分であるミッシーを仲間に引き込んだが、ドクターの機転により自らもサイバーマンのアップグレード対象にされてしまい、ドクターとともにサイバーマンに立ち向かわざるを得なくなる。圧倒的な兵力差ゆえにミッシーとともに逃亡を図るが、最終的にドクターの味方についた彼女と互いに殺し合い、ターディスに乗って逃亡して再生した。
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