ドクターのターディス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 07:22 UTC 版)
ドクターが乗っているものは旧型の機種でタイプ40と呼ばれる。ドクターの発言によればタイムロードは絶滅しており、彼のターディスは現存する唯一のターディスである。シリーズ6「ハウスの罠」では他のターディスが多数登場するが、これらは全てハウスに捕食されたターディスの残骸であるため現存するとは言えない。他のターディスと区別するため、「船」「青い箱」「カプセル」「ポリスボックス」「セクシー」などと呼称される。 彼のターディスはギャリフレイにあるターディスの修理工場から初代ドクターが盗んだものである。このとき、クララ・オズワルドの分身体の1人が盗むターディスを変えるよう彼に指示している。 シリーズ1「悲しきスリジーン」では、マーガレット・スリジーンがターディスに破壊工作を仕掛けたことでその心臓部が開き、それを見つめたマーガレットが卵に戻ることとなった。さらに同シリーズ「わかれ道」ではローズ・タイラーが心臓部を故意に開いてターディスとリンクし、絶大な力を一時的に獲得、2001世紀へ移動してダーレク艦隊を戦艦ごと原子レベルで分解した。このときボルテックスエネルギーが彼女の肉体を破壊し始めたため、9代目ドクターがそのエネルギーを代わりに引き受けて再生した。 シリーズ2「鋼鉄の時代」でパラレルワールドに不時着した際にはターディスが死にかけたが、僅かに残っていたエネルギーに10代目ドクターが自分の命を10年分与えたことで復活した。 シリーズ3「ユートピア」では5代目マスターに盗まれる。そのまま彼は6代目マスターに再生、10代目ドクターが緊急措置として21世紀に行先をロックして追いかけるも、到着した時には既に「パラドックスマシン」に改造されていた。本来、固定された歴史を改変するとリーパーが出現して歴史の消毒を行うが、パラドックスマシンが起動しているとリーパーを出現させずに固定された歴史の改変を行うことができる。パラドックスマシンにより1年間マスターが人類を支配したが、マーサの努力の結果引き起こされたドクター側のクーデターの最中、ジャックがパラドックスマシンを銃で破壊し歴史は復元された。 シリーズ5「パンドリカが開く」において、タイム・ウォーの再発を防ぐため、ドクターの制御下からターディスが完全に離れた隙を狙いマダム・コヴァリアン率いるコヴァリアン修道院が爆破。結果、地球以外の全ての星が消滅し歴史が崩壊を始め、全宇宙の全歴史に裂け目を刻むこととなった。この間、ターディスは爆発による炎上で太陽となり、地球を照らし続けた。ドクターは牢獄パンドリカの復元エネルギーをターディスのエネルギーで増幅し、宇宙に存在するすべての原子を復元して宇宙を修復した。 シリーズ6「ドクターの戦争」では、ターディス内で受精し発生したメロディー・ポンドのDNAにタイムロードのDNAが混ざっていることが発覚した。これはターディスの影響であるとされる。また同シリーズ「ハウスの罠」ではイドリスという女性の体にターディスの魂が移され、魂を失ったターディスをハウスが捕食しようとした。ドクターは他のターディスの残骸から枠組みを作り、既存のターディスのエネルギーを注いで新たなターディスを創り上げ、乗っ取られたターディスの奪還に動いた。 シリーズ7「ドクターの名前」では惑星トレンザロアで未来のターディスそのものがドクターの墓となっていることが判明した。この墓の中にはドクターの遺体はなく、代わりに彼が生きてきたタイムラインが保管されている。この惑星に着陸する際、ターディスはそれを拒否してシャットダウンした。
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