ミッシング・リンクとは? わかりやすく解説

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ミッシング‐リンク【missing link】

読み方:みっしんぐりんく

生物進化・系統において、化石生物存在予測されるのに発見されていない間隙系図を鎖に見立てていう。始祖鳥発見鳥類爬虫(はちゅう)類との間隙をつなぐ例。失われた環(わ)。失われた鎖

1から転じて分断され鉄道や(高速道路のこと。「—を解消して経済活性化を図る」


ミッシングリンク

作者吉岡平

収載図書我が名はヤマモト
出版社富士見書房
刊行年月1996.1
シリーズ名富士見ファンタジア文庫


ミッシングリンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 23:22 UTC 版)

ミッシングリンクミシングリンク(Missing link)とは、生物進化過程を連なるとして見た時に、連続性が欠けた部分(間隙)を指し[1]祖先群と子孫群の間にいるであろう進化の中間期にあたる生物・化石が見つかっていない状況を指す語。失われた環とも。

概要

チャールズ・ダーウィン進化論によると、生物が自然淘汰生存競争を勝ち残るために、時に変異を遂げてA種⇒B種⇒C種と徐々に進化したのであれば、祖先Aと子孫Cの中間的な特徴を持つB生物も世の中にいて当然と考えられる。しかし、そうした進化の中間期にあたるB生物が(絶滅したとしても)化石からも発見されていないケースが見られる。これは進化の過程を「つなぐが失われている」状態ではないか、という意味合いから、後年になってミッシングリンクと呼ばれるようになった。別パターンとして、子孫C生物は確認されているが、以前の始祖がどのような形態であったのかが不明なケースもある。

なお、ダーウィン自身はこの言葉を使っておらず、著書『種の起原』の中では「中間種(intermediate varieties)」や「移行期のつながり(transitional links)」という表現[注釈 1]をしていた。

ミッシングリンクは、と種の間をつなぐ小さな移行よりも、やや大きいの間での進化移行期や分岐点となる生物について言及されることが多く、過去に発見された例では、爬虫類鳥類の中間種と言える始祖鳥が有名である[2]。これ以外にも進化中間期の化石生物は様々見つかっていることから、ミッシングリンクは進化における謎の間隙ではなく、単に進化中間期の化石証拠がまだ見つかっていない状況を示している。

古生物学におけるミッシングリンク

中間型化石が発見され、ミッシングリンクが埋められていく様子

古生物を扱う分野において、ミッシングリンク(失われた環/鎖)とは、進化の途上に位置する、発見されていない中間形の化石のことを指す。ただし学術用語ではない。学術的には「未発見の中間型化石」などと呼ぶ。

通常、古生物の化石は進化過程のうちの一部分しか発見されず、ゾウウマのように各進化段階で多くの化石が発見され、進化の様子がはっきりしているものは例外的である。生息した時代が古い種は化石が発見されにくく、ミッシングリンクになりやすい。一方クジラコウモリのように、比較的時代が新しい種でも、その属する(この場合は哺乳綱)の基本型から大きく外れた形態のものは、両者をつなぐ中間的な形の化石がほとんど出ず、ミッシングリンクを生じる例が多い。

これは往々にして進化論の疑問点ないし急所として反進化論者の攻撃対象になる。それに対する一つの反論は、「陸棲生物が水棲生活や飛翔生活に適応するなどの大きな進化は、地理的条件などによって隔離された比較的小さな集団内で起こり、新しい適応的遺伝形質も短期間で集団全体に広がる。そのため、変化した系統と元になった系統の接点となる種の化石は個体数・生息した地域・時期が限定されるので発見されにくい」というものである。

ある生物の中間型化石が見つかっていないから、またある生物の断片的な中間型化石がいくつか見つかったからという理由で、進化論全体の妥当性を判断することはできない。進化論の証拠物件の一つである中間型化石も、他の分野の科学の証拠物件と同様、科学的方法で(この場合は統計的な有意性という観点で)扱われるべきである。

人類は類人猿の中から500〜600万年前に分岐して直立二足歩行するように進化したと考えられている系統であるが、分岐の直後については化石証拠が乏しくミッシングリンクとされている。また、どのような環境に適応して進化の途についたのかも諸説あり結論を得るには至っていない。 ダーウィン進化論を発表した1859年当時は、進化の過程を裏付けるサルと人類の間の中間種の化石が発見されていなかった。ダーウィンは、1871年に発表した著書の中で「将来、必ずヒトとサルを結ぶミッシングリンクが発見されるに違いない」と述べており、その後の発掘調査によって猿人アウストラロピテクス)、ジャワ原人北京原人ホモ・エレクトス)、ネアンデルタール人クロマニヨン人などの化石人類が発見されている。 20世紀末には分子生物学の進歩により、人類は500 - 600万年前頃にチンパンジーの祖先と分岐した可能性が示唆されており、またこの時期に近い時代のものと推定されるオロリンサヘラントロプスなどの化石も発掘されている。

脚注

注釈

  1. ^ 著書内の第9章「On the Imperfection of the Geological Record 」にて、主に言及されている。

出典

  1. ^ ミッシングリンク」コトバンク、大辞林 第三版の解説より。2018年8月12日閲覧。
  2. ^ 失われた環」、コトバンク、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説より。2018年8月12日閲覧。

参考文献

関連項目


ミッシング・リンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 09:22 UTC 版)

進化」の記事における「ミッシング・リンク」の解説

進化否定する創造論者は、分類群間の中間的な特徴を示す化石得られないことを指して「ミッシング・リンク」と呼んでいる。しかし、分類群間の移行段階考えられる化石はすでに一部得られている。分類群起源となったそのものを見つけるのは確かに困難だが、それに近縁な種の化石があれば、進化過程解明するのに充分である。たとえば爬虫類鳥類特徴併せ持つ化石には有名な始祖鳥加えて多数羽毛恐竜がある。クジラ進化過程は、時折に入る陸生哺乳類であったインドヒウス始まり徐々に水中生活に適応していく一連の化石から明らかになっている。現在の魚類両生類をつなぐ移行化石としてはエウステノプテロンパンデリクチスアカンソステガイクチオステガなどが知られていたが、さらにパンデリクチスよりも両生類近くアカンソステガよりも魚類に近いティクターリク2006年発表された。無脊椎動物では、祖先的なハチ特徴と、より新しく進化したアリ特徴併せ持つアケボノアリなどの例がある。移行化石次々と発見されており、たとえば2009年には、鰭脚類アシカアザラシ)と陸上食肉類との中間的な特徴を示す化石や、真猿類祖先近縁だと考えられるダーウィニウス化石報告されている。人類が他の類人猿似た祖先から進化してくる過程を示す化石も見つかっている。

※この「ミッシング・リンク」の解説は、「進化」の解説の一部です。
「ミッシング・リンク」を含む「進化」の記事については、「進化」の概要を参照ください。

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