マルチメディアカード
マルチメディアカードとは、1997年にSanDisk、Siemens(現Infineon)らによって開発されたメモリーカードの規格である。
マルチメディアカードは7ピンのシリアルインターフェースを持つ規格で、バス幅は1ビット、データ転送速度は20Mbpsとなっている。SDメモリーカードの土台となった規格であり、SDメモリーカードのサイズはマルチメディアカードと共通している。厚みはSDメモリーカードよりもマルチメディアカードの方が薄い。
マルチメディアカードの拡張規格として、著作権保護機能を備えたセキュアMMC、小型化されたRS-MMC、MMCマイクロ、小型化と高速化を実現したMMCモバイルなどがある。
マルチメディアカード
Multi Media Card、MMCと略す。ドイツ・シーメンス社とアメリカ・サンディスク社の共同開発による小型で薄型の フラッシュメモリーカード 。翌年の1998年には業界団体のMMCA(Multi Media Card Association)が組織され、さらなる規格の策定を行っている。サイズは SDカード と同じで32×24mmだが、厚みが1.4mmしかない。このためSDカードのスロットにはMMCカードが使用できるが、逆の使用はできない。当初は容量が小さく、また1999年に互換性のあるSDメモリーカードが開発され、いったんはなりをひそめる。
しかしMMCA 4.1規格に準拠したMMC Plusの登場でがぜん脚光を浴びることになった。というのも、MMC Plusに準拠したRMMCなどと呼ばれる製品(右写真)の最大転送速度が52MB/s(メガバイト/秒)と非常に高速だからだ。しかも普及が進めば価格もSDメモリーカードを下まわる可能性も大。近い将来、SDメモリーカードにとって代わるかもしれない。なお、MMC Plusより小さいMMC mobile(18×24×1.4mm)、MMC micro(12×14×1.1mm)もある。
マルチメディアカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 09:09 UTC 版)
マルチメディアカード(Multi Media Card)とは、メモリーカードの規格である[1]。MMCと略される。
- ^ “コンテンツ記録用メモリカードに関する技術動向調査” (PDF). 特許庁技術調査課. 2014年3月8日閲覧。
- ^ “1997 Wescon”. IEEE (1997年). 2014年3月7日閲覧。
- ^ JEDEC、400MB/secの転送速度に対応するeMMC 5.0規格を公開 ~スマートフォンやタブレットのストレージ性能が2倍に - PC Watch
- ^ “eMMC and its applications in the Medical Field”. www.flexxon.com. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “[https://www.embeddedartists.com/wp-content/uploads/2020/04/Working_with_eMMC.pdf Working with embedded MultiMediaCard (eMMC)]”. www.embeddedartists.com. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “eMMC VS HDD: Which Is Better & What's The Difference”. www.easeus.com. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “What is MMC and eMMC?”. ici2016.org. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “Introduction to MMC Card – Its Definition and Variants”. www.minitool.com. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “NAND and eMMC: All You Need to Know About Flash Memory”. www.makeuseof.com. 2023年9月4日閲覧。
- 1 マルチメディアカードとは
- 2 マルチメディアカードの概要
- 3 概要
- 4 eMMC
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