ポリプレノールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ポリプレノールの意味・解説 

ポリプレノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 15:16 UTC 版)

ポリプレノール(Polyprenol)は、天然に存在する長鎖のイソプレノイドアルコールである。nをイソプレノイドユニットの数として、一般式はH-(C5H8)n-OHであり、4つ以上のイソプレンユニットからなるプレノールがポリプレノールと呼ばれる。ポリプレノールは、天然の生体調節因子として重要な役割を果たし、様々な植物組織に少量存在する。ヒトを含む全ての生物で見られるドリコールは、2,3-ジヒドロ誘導体である[1]


  1. ^ “Chromatography of long chain alcohols (polyprenols) from animal and plant sources”. J. Chromatogr. A 936 (1-2): 95-110. (2001). doi:10.1016/S0021-9673(01)01152-9. PMID 11761009. 
  2. ^ Kazimierczak, B.; Hertel, J.; Swiezewska, E.; Chojnacki, T.; Marczewski, A. (1997). “On the specific pattern of long chain polyprenols in green needles of Pinus mugo Turra”. Acta Biochimica Polonica 44 (4): 803–808. ISSN 0001-527X. PMID 9584863. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9584863. 
  3. ^ Wojtas, M; Bienkowski, T; Tateyama, S; Sagami, H; Chojnacki, T; Danikiewicz, W; Swiezewska, E (2004). “Polyisoprenoid alcohols from the mushroom Lentinus edodes”. Chemistry and Physics of Lipids 130 (2): 109-115. doi:10.1016/j.chemphyslip.2004.02.007. PMID 15172827. 
  4. ^ Chojnacki T.; Dallner G.J. (1983). “The uptake of dietary polyprenols and their modification to active dolichols by the rat liver”. J. Biol. Chem. 258 (2): 916-922. PMID 6401722. 
  5. ^ Bergamini, E.; Bizzarri, R.; Cavallini, G.; Cerbai, B.; Chiellini, E.; Donati, A.; Gori, Z.; Manfrini, A. et al. (2004-04). “Ageing and oxidative stress: a role for dolichol in the antioxidant machinery of cell membranes?”. Journal of Alzheimer's disease: JAD 6 (2): 129–135. doi:10.3233/jad-2004-6204. ISSN 1387-2877. PMID 15096696. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15096696. 
  6. ^ Safatov, A. S.; Boldyrev, A. N.; Bulychev, L. E.; Buryak, G. A.; Kukina, T. P.; Poryvaev, V. D.; P'yankov, O. V.; Raldugin, V. A. et al. (2005). “A prototype prophylactic anti-influenza preparation in aerosol form on the basis of Abies sibirica polyprenols”. Journal of Aerosol Medicine: The Official Journal of the International Society for Aerosols in Medicine 18 (1): 55–62. doi:10.1089/jam.2005.18.55. ISSN 0894-2684. PMID 15741774. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15741774. 
  7. ^ Eggens, I.; Elmberger, P. G. (1990-06). “Studies on the polyisoprenoid composition in hepatocellular carcinomas and its correlation with their differentiation”. APMIS: acta pathologica, microbiologica, et immunologica Scandinavica 98 (6): 535–542. doi:10.1111/j.1699-0463.1990.tb01068.x. ISSN 0903-4641. PMID 2166541. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2166541. 
  8. ^ Company Announcement”. Solagram Limited. 2020年4月22日閲覧。
  9. ^ Company Announcement”. Solagram Limited. 2020年4月22日閲覧。


「ポリプレノール」の続きの解説一覧

ポリプレノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/26 03:58 UTC 版)

プレノール」の記事における「ポリプレノール」の解説

詳細は「ポリプレノール」を参照 プレノールは、次の一般式表されるイソプレノイドアルコールの構成単位となる。 H–[CH2CCH3=CHCH2]n–OH 繰り返されるC5H8単位イソプレン呼ばれこのような構造化合物は「イソプレノール」と呼ばれることもあるが、プレノール異性体であるイソプレノールとは別ののである。最も単純なイソプレノイドアルコールはゲラニオール(n=2)であり、ファルネソール(n=3)、ゲラニルゲラニオール(n=4)と続く。 アルコール結合するイソプレン単位飽和されたものはドリコール呼ばれるドリコールは、多糖合成の際に糖を運搬する細胞膜防御細胞タンパク質安定化免疫系維持にも重要な役割を果たすプレノールは、少なくとも5単位以上ある時には脱水反応によって重合し重合体はポリプレノールと呼ばれる。ポリプレノールは、100単位程度まで大きくなれる。長鎖のイソプレノイドアルコールは、「テルペノール」とも呼ばれタンパク質カロテノイド脂溶性ビタミンAビタミンEビタミンK等のアシル化重要な役割を果たす。 ポリプレノールは、細胞代謝においても重要である。摂取されたポリプレノールは、肝臓ドリコール代謝され、ドリコールリン酸回路に入る。ポリプレノールの薬理活性は、慢性炎症性や腫瘍等によってドリコール欠乏するのを補う効果由来する生きた針葉樹は、ポリプレノールを最も多く含み広く供給源となっている。

※この「ポリプレノール」の解説は、「プレノール」の解説の一部です。
「ポリプレノール」を含む「プレノール」の記事については、「プレノール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ポリプレノール」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ポリプレノール」の関連用語

ポリプレノールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ポリプレノールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポリプレノール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのプレノール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS