プランタジネット家との抗争、第3回十字軍とは? わかりやすく解説

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プランタジネット家との抗争、第3回十字軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 11:04 UTC 版)

フィリップ2世 (フランス王)」の記事における「プランタジネット家との抗争、第3回十字軍」の解説

最大問題は、前王時代から続くプランタジネット家との抗争であった前王時代から、ヘンリー2世とその息子達不仲なことを利用する方策取られており、フィリップ2世この方策を受け継いだ。元々フィリップ2世プランタジネット家息子達とは兄弟のような関係であり(ルイ7世アリエノールの間に生まれた共通の異母姉・異父姉を持つ)、特に四男のブルターニュジョフロワジェフリー)と親しく一時兄弟同様に過ごした1186年ジョフロワ馬上槍試合死去すると、今度ジョフロワの兄リチャード親しくなった。1188年に再びヘンリー2世との戦争が始まると、リチャードに父への謀反を起こさせ、ヘンリー2世死に追いやることに成功した。しかし、跡を継いだそのリチャードリチャード1世獅子心王)は手強い相手であり、当初友好関係継続させ、共に第3回十字軍向かったこの際2人互い領土侵攻しないという約束交わしたとされている。第3回十字軍は、神聖ローマ帝国フリードリヒ1世赤髭王)、イングランド王国リチャード1世フランス王国フィリップ2世という王侯同士そろって参加した十字軍であったが、たがいに反目しあい、うまく連携することができなかった。現実主義者であるフィリップ2世十字軍情熱持たずリチャード1世とも対立しアッコン包囲戦にてアッコン陥落させる間もなく病気理由フランス帰国している。この際途中で教皇の元を訪れ十字軍から脱退して帰国した理由釈明したフランスへ戻ると間もなく伝統的政策としてリチャード1世の弟ジョン王位簒奪扇動した。そしてノルマンディ各地占領していった。そうしたジョンフィリップ行動について報告受けたリチャードは、サラディンとの間で和平成立させ、急ぎ帰国の途についたリチャード途中オーストリアでレオポルト5世公に捕らえられると、解放遅らせるよう身柄預かった皇帝ハインリヒ6世働きかけると共にジョン簒奪支援した成功せず、やがてリチャード1世ハインリヒ莫大な身代金支払い解放された。フィリップ2世手紙ジョンに「気をつけろ、悪魔解き放たれた」と知らせたという。 リチャード1世イングランドに戻るとすぐにジョン屈服させ、捕囚中にフィリップ2世奪われフランス領土(ヴェクサンなど)を回復すべくフランス渡ったフィリップ2世アキテーヌ公領諸侯扇動しリチャードに対して反乱させるなどをして対抗するも、戦上手なリチャードにはかなわず次々と領土回復された。ことに1194年7月3日ヴァンドーム地方フレトヴァルの戦いで金庫公文書まで捨ておいての逃走強いられるほどの大敗喫する1196年のガイヨン条約ではジソールを除く占領地全てリチャード返還した。しかし1199年リチャードはアテキーヌ公領シャリュで戦死し、甥のブルターニュアルテュール1世アーサー)との争いの中でジョンイングランド王となった

※この「プランタジネット家との抗争、第3回十字軍」の解説は、「フィリップ2世 (フランス王)」の解説の一部です。
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