ふくえくぼ【フクエクボ】(果樹)
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登録番号 | 第5076号 |
登録年月日 | 1996年 6月 13日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | ふくえくぼ よみ:フクエクボ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 福島県 | |
品種登録者の住所 | 福島県福島市杉妻町2番地16号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 宗形隆 山家弘士 佐久間宣昭 松野英行 国沢高明 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,昭和62年に「あかつき」の組織培養の苗条に,農業生物資源研究所放射線育種場においてγ線照射を行い,育成されたもので,果重が240g程度,果肉が乳白色で,育成地(福島県福島市)において7月下旬に成熟する品種である。 樹勢はやや直立,樹勢,枝梢の太さ及び節間長は中,枝梢の色は赤褐,葉身の形,鋸歯数,鋸歯の形,葉縁の波打ち及び葉の大きさは中,葉身の色は緑,光沢は中,蜜腺の形は腎である。花形は普通咲,花の大きさはやや大,花弁の数は単弁,形はやや楕円,波打ちは有,花弁の脚及び大きさは中,色は淡桃,不完全花の多少は無,雄ずいの色は黄,花粉の有無は有,がく筒内壁の色は黄緑,がく筒の形は鐘,がく片先端の形は鈍,長さは中,がくの色は紅である。果実の外観は扁円,果頂部の形は凹,凹の程度はやや浅,梗あの深さは中,赤道部の縫合線は浅,果頂部の縫合線は中,果実の大きさはやや大,果皮の地色は乳白,着色は多,着色の濃さは濃,着色の形は全面,果面の毛じの有無は有,密度は密,切った直後の果肉の色は乳白,果肉内の着色及び核周囲の着色は少,果肉の繊維の多少は少,果皮の剥離性は中,肉質は溶質,果汁の多少は多,甘味は中,酸味は微,渋味及び苦味は無,香気は中,核と果肉の粘離は粘核,核の形は短楕円,大きさは中,色は褐,核面の粗滑は粗である。開花期,発芽期及び落葉期は中,満開から成熟までの日数は91~100日で成熟期は育成地において7月下旬である。結果性は多,生理落果の多少は少,核割れの多少及び裂果は微である。 「あかつき」と比較して,赤道部の縫合線が浅いこと,成熟期が早いこと等で,「白川白鳳」と比較して,果実の外観が扁円であること,核の色が褐であること,成熟期が遅いこと等で,「夢富士」と比較して節間長が長いこと,甘味が少ないこと,果汁が多いこと等で,「八幡白鳳」と比較して,果実の着色の濃さが濃いこと,裂果が少ないこと等で,「紅国見」と比較して,花弁の色が薄いこと,甘味が少ないこと等で,「暁星」と比較して,果肉内の着色が少ないこと,甘味が少ないこと,核の色が褐であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和62年に出願者が組織培養して保存している「あかつき」の苗条に,農業生物資源研究所放射線育種場(茨城県那珂郡大宮町)においてγ線照射を行い,継代培養を経てほ場栽培を行ったところ,平成2年にその内の1個体が早生変異していることを確認し,その後,特性の調査・確認を行って5年に育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「福島モモ3号」であった。 |
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