はつおとめ【ハツオトメ】(果樹)
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登録番号 | 第11470号 |
登録年月日 | 2003年 11月 18日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | はつおとめ よみ:ハツオトメ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 福島県 | |
品種登録者の住所 | 福島県福島市杉妻町2番16号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山家弘士、宗形隆、松川裕、國沢高明、佐藤守、増子俊明、沢田吉男、佐久間宣昭、岡田初彦、松野英行、瀧田誠一郎、小野勇治 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「倉方早生」に「ちよひめ」を交配して育成されたものであり、果形が扁円、果実の大きさが小、果皮の地色及び果肉の色が乳白の育成地(福島県福島市)では6月中下旬に成熟する極早生種である。樹姿は中間、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中、枝梢の色は緑である。葉の形、葉縁の波打ち及び葉の大きさは中、色は緑、光沢は中、蜜腺の形は球腎である。花形は普通咲、花の大きさはやや大、花弁の数は単弁、形は楕円、波打ちは有、大きさは中、色は桃、雌ずいの健否は無、花粉の有無は有、がく筒内壁の色は鮭肉、がく筒の形は鐘、がく片先端の形は鈍である。果実の外観は扁円、果頂部の形は凹、凹み及び梗あの深さは浅、広さは中、赤道部及び果頂部の縫合線の深さは浅、果実の大きさは小、果皮の地色は乳白、果皮の着色の多少及び濃さは中、形は斑、果面の毛じの有無は有である。切った直後の果肉の色は乳白、果肉内の着色は微、核周囲の着色は無、果肉の粗密及び果肉繊維の多少は中、果皮の剥離性は易、肉質は溶質、果汁の多少は多、甘味は中、酸味は微、渋味は少、苦味は無、香気は多である。核と果肉の粘離は粘核、核の形は楕円、大きさは小、色は褐、核面の粗滑は中である。開花期及び発芽期は中、成熟期(満開から成熟までの日数)は80日以内で育成地においては6月中下旬である。果実の着色の難易は易、生理落果の多少は無、核割れの多少は多、裂果は中である。「さおとめ」と比較して、葉が小さいこと、果皮の着色の形が斑であること、香気が多いこと等で、「ふくえくぼ」と比較して、果実が小さいこと、香気が多いこと、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和59年に福島県果樹試験場(福島市)において、「倉方早生」に「ちよひめ」を交配して得られた胚を培養した中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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