はつあじ

品種登録データベース

はつあじ【ﾊﾂｱｼﾞ】（野菜）

	登録番号	第4473号
	登録年月日	1995年 3月 27日
	農林水産植物の種類	在来なたね
	登録品種の名称及びその読み	はつあじ 　よみ：ﾊﾂｱｼﾞ
	品種登録の有効期限	15 年
	育成者権の消滅日	2001年 3月 28日
	品種登録者の名称	協和種苗株式会社
	品種登録者の住所	東京都渋谷区南平台町１５番１３号
登録品種の育成をした者の氏名	田中喜市 中井孝彦
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は，「Gelriaの選抜後代×伏見寒咲系花菜」に「伏見寒咲系花菜」を戻し交配して選抜，育成された固定品種であり，花茎の太さが太く，花蕾の色が濃緑で，根こぶ病抵抗性が強い花蕾収穫用品種である。 　種子の色はやや黒，大きさは大である。子葉の大きさは中，胚軸の着色は無である。草姿はやや立，葉の数は多，形は長楕円，長さは長である。葉縁の特性は浅裂，裂縁の多少は少，大きさは細，鋸歯の多少は少である。葉の色はやや淡緑，葉面の着色は無，光沢は中，蝋質及び毛じは少，葉面の波うちはやや少，葉縁の波うちは少である。葉肉の厚さは中，辛味は無である。葉柄・中肋の幅は狭，厚さはやや薄，形は半円，筋はかなり少，ねじれはかなり僅，色は淡緑，葉柄の長さはやや短，重なりは少である。分けつは無，早晩性はやや早，抽たい性は早，抽だいの草姿は立，分枝性は中である。花茎の色はやや濃緑，着色は無，太さは太，花蕾の色は濃緑，着色は無である。耐寒性及び高温期栽培適応性は中，根こぶ病抵抗性は高である。 　「伏見寒咲系花菜」と比較して，葉面及び葉縁の波うちが少ないこと，分枝性が多いこと，根こぶ病抵抗性が高いこと等で，「早陽１号」と比較して，葉の形が長楕円であること，葉の長さが長いこと，葉面及び葉縁の波うちが少ないこと，根こぶ病抵抗性が高いこと等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は，出願者の農場（千葉県袖ケ浦市）において，野菜・茶業試験場から導入した「Gelria」の選抜後代に出願者所有の「伏見寒咲系花菜」を昭和61年に交配し，62年に更に「伏見寒咲系花菜」を戻し交配し，以後，選抜を重ね，平成４年にその中の１系統の特性が安定したことを確認して育成を完了したものである。 　なお，出願時の名称は「タフ菜」であった。